複数のハウスメーカーから資料を取り寄せたものの、どこを比べればよいか迷っていませんか?
カタログには価格や住宅性能、施工事例などが載っていますが、会社ごとに内容や掲載条件が異なります。
この記事では、資料請求後に見ておきたい5つの項目と、無料のExcel比較シートを使った整理方法を紹介します。
まずは、届いた資料の次の5項目を見てみましょう。
| 比較項目 | カタログのどこを見る? | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 価格 | 価格表・商品紹介 | 掲載価格と、その価格に含まれる工事や設備 |
| デザイン・間取り | 施工事例集・間取り集 | 好みのデザインや希望に近い間取り |
| 住宅性能 | 性能カタログ・商品仕様 | 断熱・気密・耐震性能 |
| 標準仕様 | 設備カタログ・仕様一覧 | 追加料金なしで選べる設備や建材 |
| 保証・アフターサービス | 保証制度・サポート案内 | 保証期間・対象範囲・定期点検 |
※届く資料の種類や掲載内容は、住宅会社によって異なります。
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比較を始める前に準備するもの

資料を比べる前に、次の3つをそろえておきます。
1. 届いたカタログや資料をそろえる
まずは、各社から届いた資料を会社ごとにまとめます。
| 資料の種類 | 掲載されている主な情報 |
|---|---|
| 総合・商品カタログ | 住宅会社の特徴や商品ラインアップ |
| 施工事例集・間取り集 | 外観・内装デザインや間取り |
| 価格表・参考プラン | 建物価格やプランの一例 |
| 性能・設備カタログ | 断熱性能や耐震性能、設備の仕様 |
| 保証・サポート案内 | 保証期間や定期点検の内容 |
すべての資料がそろっていなくても問題ありません。載っていない情報は、後から確認する項目として残しておきます。
古いカタログを使う場合は、価格・標準仕様・保証制度などが現在も同じか、発行時期も見ておきます。
PDFで届いた資料も、会社ごとにまとめておくと見返しやすくなります。
2. 家族の希望条件と優先順位を整理する
カタログを見るときの基準として、家族の希望条件を書き出しておきます。
例えば、次のような内容です。
| 項目 | 希望条件の記入例 |
|---|---|
| 総予算 | 4,500万円以内 |
| 土地予算 | 1,500万円程度 |
| 建物・諸費用 | 3,000万円程度 |
| 建築エリア | ○○市内 |
| 間取り | 3LDKの平屋 |
| デザイン | 木の温かみがある北欧風 |
| 住宅性能 | 断熱性能と耐震性能を重視 |
| 設備 | 食洗機・ランドリールーム |
※上記は架空の記入例です。土地の有無や建築条件によって必要な費用は異なります。
希望を書き出したら、「譲れない条件」と「できれば実現したい条件」に分けます。
例えば、総予算4,500万円以内と3LDKの平屋は譲れない条件、無垢床や食洗機は予算に余裕があれば採用したい条件、といった分け方です。
夫婦で希望が違う場合は、お金・デザイン・住宅性能・安全性のうち、何を優先するか先に決めておきます。
予算の上限と譲れない条件が決まれば、比較を始められます。
3. 無料のExcel比較シートを準備する
各社の情報は、比較シートにまとめながら見ていきます。
Excelがない場合は、Googleスプレッドシートでも使えます。
詳しい使い方は、後半の「比較シートを使って気になる住宅会社を整理しよう」で紹介します。
届いた資料を比較する5つのポイント

各社のカタログがそろったら、価格・デザインと間取り・住宅性能・標準仕様・保証の5項目を見比べます。
ここで注意したいのは、ハウスメーカー名だけで比べないことです。
同じ会社でも、商品やプランによって価格・住宅性能・標準仕様が違う場合があります。検討している商品やプランの条件をそろえて見ていきます。
1. 価格|金額より「何が含まれているか」を見る
価格表や商品紹介に金額が載っていたら、最初に見るのは「その価格に何が含まれているか」です。
例えば、A社は2,500万円、B社は2,800万円と書かれていても、A社は建物本体のみ、B社は建物本体以外に必要な給排水工事などを含んだ価格かもしれません。この状態では、A社の方が300万円安いとは判断できません。
特に見ておきたいのは、次の内容です。
- 建物の広さや間取り
- キッチンや浴室などの設備
- 建物本体以外に必要な給排水工事など
- オプション費用
- 登記費用などの諸費用
「建物本体価格」「参考価格」などの表記があれば、金額だけでなく注釈まで見ます。
また、土地を購入する場合は、建物価格だけでなく、土地代や諸費用も含めた総予算で考えます。
価格の範囲が分からない場合は、比較シートに「この価格に含まれる工事・設備」と残しておくと、後から質問しやすくなります。
2. デザイン・間取り|写真より、自分たちの希望に近い実例を見る
施工事例集は見ているだけでも楽しいですが、写真の好みだけで比べると、会社選びの基準がぼやけやすくなります。
例えば平屋を希望しているなら、「おしゃれな家が多いか」だけでなく、次の点を見ます。
- 平屋の施工事例があるか
- 希望する広さに近い家があるか
- 3LDK、4LDKなど希望する部屋数に近いか
- 家事動線や収納など、希望する暮らし方に近いか
- 外観・内装のテイストが好みに合うか
同じ平屋でも、20坪台と40坪台では間取りのつくり方が変わります。写真だけでなく、延床面積や間取り図も一緒に見ると違いが分かりやすくなります。
希望に近い事例が載っていなくても、その会社では建てられないとは限りません。気になる会社は候補に残し、「希望する広さ・間取りに対応できるか」を後で聞きます。
3. 住宅性能|数値の大小だけで決めない
住宅性能は、性能カタログや商品仕様に載っている数字を見ます。
初心者でも、まずは次の3つを押さえておけば比較しやすくなります。
| 項目 | 何を見る? | 簡単な見方 |
|---|---|---|
| 断熱性能 | UA値・断熱等性能等級 | UA値は小さいほど熱が逃げにくい |
| 気密性能 | C値 | 小さいほど家の隙間が少ない |
| 耐震性能 | 耐震等級 | 等級1〜3のうち、3が最も高い |
例えば、A社に「UA値0.40」、B社に「UA値0.46」と書かれていても、数字だけでA社の方がよいとは言い切れません。
A社はモデルハウス、B社は標準商品の数値という可能性もあります。また、断熱性能は建築する地域によって求められる基準が異なります。
UA値を見るときは、対象の商品と地域条件までそろえて比べます。
C値は、実際の住宅で気密測定を行って確認する数値です。カタログに載っている場合は、どの住宅で測った数値なのか、平均値なのか個別の実測値なのかも見ておきます。
数値が載っていない場合は「性能が低い」と決めつけず、「希望する商品のUA値」「気密測定の実施状況」「耐震等級」を確認する項目として残します。
4. 標準仕様|施工写真に写っている設備をそのまま信じない
カタログには、見栄えのよいキッチンや床材、外壁などが載っています。
ただし、それらがすべて追加料金なしで選べるとは限りません。
標準仕様とは、基本価格にあらかじめ含まれている設備や建材のことです。
特に見ておきたいのは、次の4つです。
- キッチン・浴室
- 窓・サッシ
- 床・内装
- 外壁・屋根
例えば、施工事例に無垢床や大型食洗機が使われていても、実際にはオプションの場合があります。
気に入った設備を見つけたら、商品名だけでなく「標準仕様なのか」「追加費用が必要なのか」まで見ておきます。
また、標準仕様は同じ住宅会社でも商品やプランによって違う場合があります。検討している商品で何が標準になるのかを見ます。
標準仕様書が手元にある場合は、施工事例集と一緒に見ると、写真だけでは分からない違いが見えてきます。
5. 保証・アフターサービス|「最長○年」だけを比べない
保証は、数字が大きいほど安心に見えますが、「30年保証」と「最長60年保証」を年数だけで比べても違いは分かりません。
見るべきなのは、何年間保証されるかだけでなく、その保証を受け続けるための条件です。
例えば、次の内容です。
- 最初から保証される期間
- 保証される建物の部分
- 延長するために必要な点検や工事
- 点検やメンテナンスに費用がかかるか
- 不具合があったときの連絡先や対応方法
新築住宅では、構造や雨漏りに関わる部分について、住宅事業者に10年間の責任が定められています。住宅会社が独自に用意している長期保証とは別に見ておきます。
そのため、「最長○年」という数字だけでなく、最初から保証される期間と、延長するための条件を分けて見ます。
資料だけでは分からない場合は、比較シートに「保証の対象範囲」「延長に必要な工事・費用」と残しておきます。
比較シートを使って気になる住宅会社を整理しよう

5つの項目を見たら、各社の情報を比較シートにまとめます。
比較シートは、会社に順位をつけるためのものではありません。自分たちの希望に近い会社と、次に確認することを整理するために使います。
まずは各社の情報を横並びにする
例えば、3社の資料を見比べると、次のような違いが出てきます。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 2,500万円〜 | 2,800万円〜 | 価格掲載なし |
| 平屋の施工事例 | 多い | あり | 少ない |
| 住宅性能 | UA値0.46 | UA値0.40 | 商品ごとに異なる |
| 標準仕様 | 標準仕様書あり | キッチン仕様を確認 | 設備カタログあり |
| 保証 | 初期30年 | 最長60年 | 初期20年 |
| 次に確認すること | 価格に含まれる工事 | 保証の延長条件 | 平屋の対応可否 |
※上記は比較方法を説明するための架空例です。
横並びにすると、各社の違いだけでなく「次に聞くこと」も見えてきます。
A社は価格が分かっていても、どこまで工事費が含まれているか不明。B社は住宅性能が分かりやすい一方で、保証を延長する条件が分からない。C社は設備資料はそろっていても、希望する平屋に対応できるか確認が必要です。
自分たちの「譲れない条件」と照らし合わせる
次に、前のセクションで決めた希望条件と比べます。
例えば、家族の希望が次のような内容だったとします。
- 総予算4,500万円以内
- 3LDKの平屋
- 断熱性能を重視
- ランドリールームが欲しい
- 北欧風の内装が好み
この場合は、価格や性能の数値だけを見るのではなく、「自分たちの希望にどれだけ近いか」を見ます。
| 希望条件 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 3LDKの平屋 | 実例あり | 実例あり | 対応可否を確認 |
| 予算 | 総額を確認 | 総額を確認 | 価格情報なし |
| 断熱性能 | UA値0.46 | UA値0.40 | 対象商品を確認 |
| ランドリールーム | 施工事例あり | 施工事例あり | 掲載なし |
| 北欧風デザイン | 好みに近い | 少ない | 好みに近い |
これで、自分たちの条件に近い会社が見えやすくなります。
例えば、断熱性能を重視するならB社が気になるかもしれません。デザインや平屋の事例を重視するなら、A社が候補に残るかもしれません。
この段階では、資料に書かれている範囲だけで見ます。価格や間取りの対応可否など、分からないことは会社ごとに「確認したいこと」として残します。
カタログだけでは比較できないときは?

比較シートを埋めていくと、資料だけでは判断できない項目が出てきます。
ここでは、分からない内容を2つに分けます。
1. 仕様や保証などは、住宅会社に直接確認する
次のような内容は、担当者に質問すれば分かります。
- 掲載価格にどこまで工事費が含まれているか
- 写真の設備は標準仕様か
- 希望する商品のUA値や耐震等級
- 保証を延長する場合に費用がかかるか
質問するときは、会社ごとに内容を変えすぎず、できるだけ同じ条件で聞きます。
例えば価格なら、
「30坪前後の3LDK平屋を希望しています。建物本体以外に必要な工事や諸費用には、どのようなものがありますか?」
標準仕様なら、
「施工事例に掲載されているキッチンは標準仕様ですか?オプションの場合は追加費用も教えてください」
と聞けば、回答の違いをそのまま比べられます。
2. 間取りや総額は、具体的な提案をもらって比べる
一方で、次のような内容は質問だけでは比べにくい部分です。
- 希望する土地にどのような間取りが入るか
- 希望条件を入れた場合の建築費はいくらか
- 予算内でどこまで希望を実現できるか
この場合は、希望条件をそろえて各社から具体的な提案をもらいます。
例えば、
- 建築予定地
- 予算
- 平屋・2階建て
- 希望する部屋数
- 延床面積
- 欲しい設備や収納
- 重視したい住宅性能
などを同じ条件で伝えます。
条件をそろえると、「A社は収納を重視した間取り」「B社はLDKの広さを優先」といった違いも見えてきます。
複数社の提案をまとめて集める方法もある
今持っている資料だけでは比べきれない場合は、複数社に同じ希望条件で提案を依頼する方法もあります。
タウンライフ家づくりでは、希望エリアや予算、間取りなどの条件を入力し、対応する住宅会社にまとめて提案を依頼できます。
間取りや資金計画まで比べたい場合に使えます。
ただし、すでに候補の住宅会社が絞れていて、聞きたい内容も明確なら、新たに一括で依頼する必要はありません。その場合は、今検討している会社に直接聞いた方が早いです。
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カタログだけでは分からなかった人へ
カタログだけでは分からないなら、
間取りや予算まで比べてみる
資料だけでは、希望の間取りや総額まで分からないことがあります。 そんなときは、同じ希望条件で複数社の提案を比べてみる方法があります。
希望する地域や予算、間取りなどを入力して、
対応する住宅会社へ資料を依頼できます。
比較するときは条件をそろえる
「30坪前後・3LDKの平屋・総予算○○万円以内」のように、 同じ希望条件を伝えると、各社の提案を比べやすくなります。
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まとめ|資料を比較して気になる住宅会社を見つけよう
資料比較では、各社に順位をつける必要はありません。
自分たちの希望に近い会社と、次に確認することが分かれば、資料比較はいったん完了です。
比較シートを使って、まずは手元の資料から整理してみてください。
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