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積水ハウス「サラウェル」とは?価格・デメリット、全館空調との違いを解説

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日本の夏は気温だけでなく湿度も高く、エアコンをつけていても、廊下や洗面室へ移動した瞬間に蒸し暑さを感じることがあります。

こうした夏の湿気対策として、積水ハウスはパナソニック HVAC & CCと共同で、除湿熱交換型換気システム「SMART-ECS SARAWEL(スマート イクス サラウェル)」を開発しました。

サラウェルは、湿度の高い外気を除湿してから室内へ届ける換気システムです。家全体を冷暖房する一般的な全館空調とは異なり、換気と湿度管理を担います。

この記事では、サラウェルの仕組みや価格、メリット・デメリットを解説します。個別エアコンや全館空調、一条工務店の「全館さらぽか空調」との違いも比較します。

積水ハウスのサラウェルとは

積水ハウス「サラウェル」は、換気で取り込む外気の湿度を抑え、調整した空気を住まいへ届ける除湿熱交換型換気システムです。

正式名称は「SMART-ECS SARAWEL(スマート イクス サラウェル)」で、積水ハウスとパナソニック HVAC & CCが共同開発しました。

基本情報は次のとおりです。

項目内容
正式名称SMART-ECS SARAWEL
読み方スマート イクス サラウェル
設備の種類除湿熱交換型換気システム
主な役割換気・除湿・空気環境の調整
発売予定日2026年8月3日
販売地域省エネルギー地域区分4~7地域
定格除湿能力3.1kg/h
温度調整エアコンなどを併用

積水ハウスは、2026年6月時点の各社公表資料をもとに、対象カテゴリーにおいて定格除湿能力3.1kg/hは業界最高としています。

公式サイトでは、定格能力を1日あたりに換算し、約75L相当の除湿力と紹介しています。

この数値は定格条件をもとにしたもので、実際の除湿量は外気温や湿度、建物の広さ、運転状況などによって変わります。

2026年8月から対象地域で販売予定

サラウェルは、2026年8月3日から販売される予定です。

販売地域は、省エネルギー地域区分4~7地域に限られています。

対象地域であっても、建物の広さや間取り、採用する住宅商品によって設備構成が変わる可能性があります。

サラウェルの仕組み

サラウェルは、屋外から取り込む空気の湿度と温度を整えたうえで、リビングや寝室、廊下、洗面室などへ届けます。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. 屋外の空気を取り込む
  2. 外気の湿度と温度を調整する
  3. 調整した空気を住まいへ届ける

一般的なエアコン除湿は、室内の空気を冷やした際に発生する結露水を屋外へ排出し、湿度を下げます。

一方、サラウェルは換気で取り込む外気を、室内へ入れる前に除湿します。

比較項目サラウェル一般的なエアコン除湿
除湿するタイミング外気を室内へ入れる前湿気が室内へ入った後
主な対象換気で取り込む外気エアコンを運転する部屋
対象範囲調湿した空気を居室や非居室へ供給主に設置した部屋
温度調整エアコンなどを併用エアコン本体が担当
主な役割換気と住まい全体の湿度管理部屋ごとの冷暖房と除湿

サラウェルで住まい全体の湿度を整え、必要な部屋の温度をエアコンで調整する構成です。

サラウェルのメリット

サラウェルは、エアコンのある部屋だけでなく、廊下や洗面室などにも湿度を抑えた空気を届けます。

夏のベタつきや室内干しに悩んでいる家庭ほど、メリットを感じやすい設備です。

家全体の湿度を抑えやすい

個別エアコンで除湿できるのは、主に運転している部屋です。

リビングは快適でも、廊下や洗面室、クローゼットへ移動すると蒸し暑さを感じることがあります。

サラウェルは、調湿した空気を居室や非居室へ届けるため、エアコンを設置しにくい場所を含めて湿気を抑えやすくなります。

日当たりや間取り、扉の開閉などによって場所ごとの差は生じるため、家中の温度や湿度を完全に均一にする設備ではありません。

室内干しの乾燥時間を短縮しやすい

積水ハウスの試験では、サラウェルと送風機を併用した条件で、4人家族分を想定した洗濯物の乾燥時間が約40%短縮されています。

室内干しを早く乾かすには、湿度を下げるだけでなく、衣類の間隔を空けて風を当てることも重要です。

日常的に室内干しをする家庭では、除湿と送風を組み合わせたランドリールームを計画しやすくなります。

カビやダニが繁殖しにくい環境をつくりやすい

湿度が高い状態が続くと、カビやダニは繁殖しやすくなります。

積水ハウスは、サラウェルによって相対湿度50%以下を目指し、カビやダニが繁殖しにくい室内環境を整えると説明しています。

サラウェルはカビやダニを直接駆除する設備ではありません。結露対策や清掃、家具の配置、空気の流れも室内環境に影響します。

空気清浄機能も備えている

サラウェルには、ビルトイン空気清浄機「Air Me」が組み合わされています。

積水ハウスによると、花粉やPM2.5などの対象粒子を99%捕集し、急速モードでは換気設備のみの場合より最大約5倍速く汚染物質を除去するとされています。

これらは所定の試験条件による数値です。

開放的な設計と湿度対策を両立しやすい

積水ハウスは、大きな窓や内外のつながりを生かした設計を得意としています。

積水ハウスの開放的な設計を希望しつつ、湿度対策も重視したい人にとって、サラウェルは選択肢の一つになります。

ただし、大きな窓を採用する場合は、窓の断熱性能や方角、軒・庇による日射遮蔽、エアコンの配置まで含めた計画が必要です。

サラウェルのデメリット・注意点

サラウェルには、導入前に確認したい注意点もあります。

具体的な価格が公表されていない

現時点の積水ハウス公式サイトでは、サラウェルの具体的な導入価格は公表されていません。

建物の広さや間取り、ダクト計画、関連設備などを含めた個別見積もりが必要です。

動画などで紹介される概算金額は、特定条件による試算です。一般的な導入価格として、そのまま受け取るのは避けたほうがよいでしょう。

サラウェルだけでは冷暖房が完結しない

サラウェルは換気と除湿を中心に担う設備であり、家全体の冷暖房を単独で行うものではありません。

公式ページではエアコン2台と組み合わせた例が紹介されていますが、必要な台数は床面積や間取り、断熱性能、建築地域によって変わります。

吸込口や吹出口が室内に設置される

空気を取り込み、各所へ届けるため、天井や壁には吸込口や吹出口が必要です。

設置位置によっては、室内の見え方に影響する場合があります。

木目天井や間接照明、吹き抜けなど、天井デザインにこだわる場合は、設備図だけでなく室内パースや施工事例でも位置を確認しておくと安心です。

将来の修理・交換費用が分かりにくい

積水ハウスは、フィルター交換を5年に1回の目安としています。

一方、現時点の公開情報だけでは、フィルター交換費、本体の耐用年数、故障時の修理費、将来の設備交換費までは分かりません。

住宅設備は建物本体より早く更新時期を迎える可能性があります。

サラウェルの価格と電気代

導入価格は個別見積もり

サラウェルの見積もりを取る際は、次の項目を分けて確認すると比較しやすくなります。

確認項目確認する内容
設備費サラウェル本体と関連機器
標準との差額通常の換気設備から変更した場合の追加費用
工事費ダクト・吹出口・電気工事
エアコン費用必要台数と機種
断熱仕様採用に伴う仕様変更の有無
維持費フィルター・点検・修理費
更新費用将来の本体交換費

サラウェル本体の金額だけでなく、標準仕様から建物総額がどの程度変わるかを見ることが重要です。

電気代の試算は条件をそろえて見る

積水ハウスの商品ページでは、サラウェルを採用した住宅と一般的な空調構成を比較した電気代シミュレーションが紹介されています。

比較する住宅では、断熱等級や換気方式、エアコン台数など複数の条件が異なります。

そのため、サラウェルを採用すれば、電気代が一定割合で安くなるとは限りません。

電気代を比べる際は、延床面積、地域、断熱性能、家族人数、エアコンの使用時間などの条件をそろえる必要があります。

サラウェルの設備費だけでは、家づくりの総額は判断できません。
同じ希望条件で複数社から間取りと資金計画を取り寄せると、空調設備を含めた総額を比較できます。

住まいナビゲーター
住まいナビゲーター

サラウェルの導入費だけでは、家づくりの総額は判断できません。空調設備を含めた間取りと見積もりを、複数社で比較しておきましょう。

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同じ希望条件でも、住宅会社によって空調計画と建築費は変わります。

複数社の間取りプランや資金計画をそろえると、設備費を含めた総額を比べやすくなります。

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※提案を受けられる住宅会社や内容は、地域・条件によって異なります。

サラウェルと他の空調・除湿方法を比較

サラウェルの必要性を判断するには、個別エアコンや全館空調など、ほかの方法と比べることが大切です。

個別エアコンとの違い

個別エアコンは、必要な部屋だけを冷暖房でき、交換もしやすい一般的な方法です。

初期費用や設備のシンプルさを重視するなら、個別エアコンが向いています。

廊下や洗面室なども含めて湿気を抑えたい場合は、サラウェルが候補になります。

一般的な全館空調との違い

一般的な全館空調は、少数の空調機器で家全体の冷暖房を行うシステムです。

家全体の温度差を抑えやすい一方、部屋ごとの細かな温度調整は商品によって制限される場合があります。

サラウェルは全館の温度をまとめて管理するのではなく、住まい全体の湿度を整えながら、室温はエアコンで個別に調整する仕組みです。

一条工務店「全館さらぽか空調」との違い

一条工務店の「全館さらぽか空調」は、外気を除湿しながら換気し、夏は床冷房、冬は全館床暖房を行うシステムです。

サラウェルは床冷房を行わず、除湿熱交換型換気とエアコンを組み合わせます。

全館さらぽか空調は、床冷暖房で年間の温熱環境を整えたい人に向いています。

サラウェルは、積水ハウスの設計に魅力を感じながら、夏の湿度対策も重視したい人に向いています。

4つの方法を比較

比較項目サラウェル個別エアコン一般的な全館空調全館さらぽか空調
主な役割換気・高除湿各室の冷暖房全館の冷暖房全館の温湿度管理
夏の温度調整エアコン併用各室エアコン全館空調設備床冷房など
夏の湿度対策外気を除湿室内を除湿商品による外気を除湿
冬の暖房エアコンなど各室エアコン全館空調設備全館床暖房
個別調整しやすいしやすい商品による制限がある場合も
向いている人湿度と個別空調を重視費用とシンプルさを重視家全体の温度差を抑えたい床冷暖房を重視

選び方を整理すると、次のとおりです。

  • 費用と交換のしやすさを重視するなら個別エアコン
  • 家全体の温度差を抑えたいなら全館空調
  • 湿度管理と部屋ごとの温度調整を両立したいならサラウェル
  • 床冷房と全館床暖房を希望するなら全館さらぽか空調

サラウェルが向いている人・慎重に検討したい人

サラウェルが向いている人

次の項目に複数当てはまる人は、サラウェルのメリットを感じやすいでしょう。

  • 夏の湿気やベタつきが苦手
  • 廊下や洗面室の蒸し暑さも抑えたい
  • 日常的に室内干しをする
  • 冷房の設定温度を下げすぎたくない
  • 積水ハウスの大きな窓や開放的な設計が好き
  • 湿度管理と個別エアコンを両立したい

慎重に検討したい人

次のような人は、個別エアコンや全館空調も含めて比較する必要があります。

  • 初期費用をできるだけ抑えたい
  • 特定の部屋だけ除湿できればよい
  • 設備をできるだけ単純にしたい
  • 家全体の温度を1つの設備で管理したい
  • 床冷房や全館床暖房を希望している
  • 将来の設備交換費を抑えたい

サラウェルだけで積水ハウスを決めてよい?

サラウェルは、夏の湿度対策を重視する人にとって魅力的な設備です。

ただし、サラウェルだけを理由に積水ハウスへ決めるのはおすすめできません。

住宅会社を比較する際は、次の項目も確認する必要があります。

  • 建物本体価格
  • 間取りの提案力
  • 断熱・気密性能
  • 耐震性能
  • 窓と日射対策
  • 冷暖房計画
  • 保証とメンテナンス
  • 担当者との相性

同じ「夏に快適な家」という希望でも、住宅会社によって提案は異なります。

サラウェルを提案する会社もあれば、全館空調、高断熱化、日射遮蔽、個別エアコンの配置で解決する会社もあります。

比較する際は、設備名だけでなく、次のような暮らしの希望を伝えます。

  • 夏の湿気を抑えたい
  • 室内干しがしやすい家にしたい
  • 大きな窓のあるLDKがほしい
  • 廊下や洗面室も快適にしたい
  • 光熱費を抑えたい
  • 総予算内に収めたい

同じ希望条件で間取りと見積もりをそろえると、設備費を含めた総額や提案の違いが見えやすくなります。

住まいナビゲーター
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夏の湿気対策は、サラウェルだけが選択肢ではありません。複数社の間取りと見積もりをそろえると、各社の空調計画や総額の違いが見えやすくなります。

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同じ希望条件で間取りと費用を見比べ、自分たちの予算と暮らし方に合う方法を探しましょう。

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※積水ハウスや特定商品の提案を保証するものではありません。対象会社は申込画面でご確認ください。

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一方、複数社を回るには時間がかかり、同じ条件で提案を比較しにくいことがあります。

タウンライフ家づくりのような一括提案サービスでは、希望条件を入力し、選択した住宅会社へ間取りや費用、土地情報などの提案を依頼できます。

依頼する際は設備名だけでなく、

夏にジメジメしにくく、家全体を快適にしたい

と希望を伝えると、各社の提案を比較しやすくなります。

提案を受けられる会社や内容は地域によって異なります。積水ハウスや希望する会社が必ず選択できるとは限らないため、申込画面で対象会社を確認してください。

サラウェルに関するよくある質問

サラウェルは全館空調ですか?

一般的な全館空調とは異なります。

サラウェルは主に換気と除湿を担い、細かな室温調整にはエアコンを使用します。

サラウェルの価格はいくらですか?

公式サイトでは、具体的な導入価格は公表されていません。

建物の広さや間取り、ダクト計画、必要なエアコン台数などによって費用が変わるため、個別見積もりが必要です。

サラウェルを付ければエアコンは不要ですか?

エアコンとの併用が基本です。

必要な台数は、延床面積や間取り、断熱性能、建築地域によって変わります。

サラウェルは冬にも使えますか?

夏の高除湿が大きな特徴ですが、換気設備としては冬も使用します。

熱交換換気によって換気時の熱損失を抑えますが、冬の暖房はエアコンなどで行います。

カビやダニを防げますか?

カビやダニが繁殖しにくい湿度環境をつくる設備ですが、完全に防止・駆除するものではありません。

清掃や結露対策も必要です。

まとめ

積水ハウス「SMART-ECS SARAWEL」は、湿度の高い外気を除湿してから室内へ届ける、除湿熱交換型換気システムです。

サラウェルは、次のような人に向いています。

  • 夏の湿気やベタつきを抑えたい
  • 廊下や洗面室も快適にしたい
  • 室内干しが多い
  • 積水ハウスの開放的な設計を希望している
  • 湿度管理と個別空調を両立したい

一方、公式価格が公表されていないことや、販売地域が限られていること、関連する冷暖房設備も必要になる点には注意が必要です。

サラウェルだけで住宅会社を決めず、全館空調や床冷房、高断熱住宅を得意とする会社にも同じ希望を伝え、間取り、設備、建築費を比較しましょう。

タウンライフ家づくりでは、複数の住宅会社へ間取りや費用、土地情報などの提案を依頼できます。

設備名ではなく、自分たちの予算と暮らし方に合う空調計画で比較することが重要です。

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サラウェルだけで住宅会社を決めず、同じ希望条件で複数社の空調計画・間取り・建築費を比較しておきましょう。

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参考資料

本記事は、以下の公式情報をもとに作成しています。商品仕様や対応条件は変更される可能性があるため、最新情報は各社の公式サイトで確認してください。

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