アイ工務店で後悔しないために知っておきたい「できないこと」6選と対策

「アイ工務店って、できないことあるのかな？」
家づくりを始めたばかりの頃って、気になることがたくさんありますよね。
あれこれ理想をふくらませていく中で、「もしかしてこれ無理なの？」って、ちょっと不安になることも。

契約してから“それはできません”って言われたら、正直つらいですよね。
私自身、えっそれ無理なの…？とびっくりしたことが何度もありました。
「もっと早く知っていれば…」って、後悔する前に知っておきたいこと、けっこうあるんです。

実はアイ工務店って、自由度が高いって言われてるけど、すべてが自由なわけではないんです。
支店によって対応が違ったり、構造の都合で難しいこともあったり。
でも、事前に知っておけば「じゃあこうしよう！」って柔軟に考えられますよね。

この記事では、「アイ工務店でできないこと」や「断られやすいこと」について、理由や代わりの方法もあわせて紹介していきます。
これから家づくりを進める方が、納得のいく選択ができるように――そんな気持ちでまとめました。

Rの垂れ壁は原則不可かノークレーム前提

アイ建築工房ホームページより引用：https://i-kenchikukoubou.jp/

丸くカーブした形状がかわいい「Rの垂れ壁」。
キッチンやシューズクローク、和室の入り口などに採用したいという声も多いですが、実際には断られることが増えてきているのが現状です。

理由のひとつは、職人さんの技術が必要とされる非常に難しい施工であること。

Rの形をきれいに出すのは手間もかかり、大工さんの腕に左右されやすいため、安定した品質で仕上げにくいと言われています。

さらに大きな問題が、クロス（壁紙）の剥がれやすさです。

Rの部分は曲線になっている分、季節による木材の伸び縮みの影響を受けやすく、クロスが浮いたり寄れたりすることが多く見られます。

実際に展示場で長く建っている物件を見に行った方からは、「クロスが寄っていた」「角が少し破れていた」といった声もあがっていました。

クロスには本来、2年間の保証がついていますが、Rの垂れ壁の部分は保証対象外になることがあるため、採用を希望する場合は「剥がれてもクレームは言いません」といった同意書を書面で提出するケースもあるようです。

SNSでは、「可愛いから絶対に入れたい！」という声も多く、「ノークレームでいいのでやってください」と希望される方も実際にいるとのことです。
ですがその一方で、「施工後の剥がれやすさ」を知らずに後悔する方もいるかもしれません。

見た目のかわいさを優先したい場合は、別の角だけをR形状にする、あるいは木枠をつけて強度を出す方法（※費用は上がる）などの代替案もあります。

Rの垂れ壁をどうしても採用したい方は、「可愛さ」と「仕上がりのリスク」を天秤にかけて、納得した上で判断することが大切です。

配線や配管が必要な施主支給は原則NG

最近はネットや楽天などで、おしゃれな住宅設備を安く手に入れる方も増えていますよね。

でも、アイ工務店では配線や配管を伴う設備の施主支給は基本的にNGとされることが多いです。

実際に営業さんに確認したところ、「アイ工務店では施主支給は受けていないんです」ときっぱり断られたという声も。
支店や担当者によって対応が異なる場合もありますが、施主支給は原則として難しいと思っておいた方が安心です。

断られる理由としては、

• 取り付けに不備があると誰の責任かわかりにくい
• 納期遅れや破損、サイズ違いなどのトラブルが起きやすい
• 現場管理が煩雑になる

といった事情があるようです。

中でも、トイレや洗面台、IHクッキングヒーター、エアコンなどは、配線・配管の作業が発生するため、支給を断られるケースがとても多いです。

一方で、自分で簡単に取り付けできるものなら支給OKの場合もあります。

たとえば、

• 洗面台の鏡
• タオル掛け
• トイレットペーパーホルダー
• シーリングライト（カチッとはめるだけのタイプ）

などは、引き渡し後に自分で取り付ける前提であれば、支給しても問題ないケースが多いようです。

また、最近人気の「ダクトレール照明」も、照明器具部分だけであればシーリングタイプの製品を後から設置することが可能です。

施主支給にはコスト面のメリットがある反面、以下のような点にも注意が必要です。

• 商品の納期を把握して、現場に間に合うよう手配する
• 保管スペースを確保しておく（大型だとかなり場所を取ります）
• 色やサイズを間違えると使えないこともある
• 破損時の責任が自分にある可能性がある

実際に、アパート住まいの時期にエアコンを購入したら、本体と室外機が家に届いて置き場に困ったというエピソードもありました。

もし「費用を抑えたい」「好きなデザインにしたい」と思った場合は、一度、標準品を入れておいて、引き渡し後に自分で交換するというのも現実的な方法です。

また、エアコンのように本体は自分で購入し、設置だけを「暮らしのマーケット」などで業者にお願いするという形をとれば、コストも抑えられて安心です。

外構アイテム（ポストや宅配ボックスなど）も、自分で支給していいと言われた例がありますが、持ち運びや破損のリスクを考えると、施工業者に商品手配から依頼する方がスムーズな場合もあります。

施主支給は、「安く済ませたい」という気持ちがある一方で、手間やトラブルのリスクが大きいという点も踏まえて、冷静に判断してみてください。

サンワカンパニー製品の採用は難しい

「SNSで見かけたサンワカンパニーの洗面台、めちゃくちゃ可愛い！」
そんな風に、デザイン性や価格のバランスからサンワ製品に惹かれる方、多いですよね。

ですが、実際に営業さんに聞いてみると――
「うちでは取り扱っていません」とハッキリ断られることがほとんどです。

しかもこれは1人や2人ではなく、多くのフォロワーさんが「断られた」と報告しているので、支店によって差があるというより、会社全体として採用しない方針に近い印象を受けました。

なぜ採用できないのかというと、理由はいくつかあります。

• 納期のトラブルが起きやすい
• 傷や破損があった場合の交換に時間がかかる
• 代替品の手配が難しい・工事が止まるリスクがある

つまり、「施工管理が難しくなる」「責任の所在が曖昧になる」という点が大きな問題のようです。

現場側としては、指定日までに商品が届かなかったり、届いたものに不具合があったりすると、スケジュールが大きく狂ってしまいますよね。
特に注文住宅では「ひとつ遅れると全体が止まる」ということもあるため、なるべく扱わないようにしているようです。

とはいえ、「どうしてもサンワカンパニーの商品を使いたい！」という場合もあると思います。
その場合は、引き渡し後に自分でリフォーム業者さんなどにお願いして設置してもらう方法が現実的です。

また、洗面台や収納、タイルなどの一部は外構での施主支給として採用できるケースもあるので、担当営業さんに個別で相談してみる価値はあります。

サンワカンパニー製品は、確かにスタイリッシュで魅力的。
でも、アイ工務店ではスムーズな施工を重視しているからこそ、「取り扱い不可」という対応になっているんだと思います。

どうしても取り入れたい場合は、

• 引き渡し後の交換
• 外構業者への施主支給相談
• 代替製品で似た雰囲気を探す

など、別のアプローチで取り入れる工夫をしてみてください。

出窓はサッシ仕様上難しい可能性が高い

「出窓ってなんか懐かしくて、ちょっと憧れるんだよね」
キッチンやリビングのアクセントとして、出窓を希望する方は今も一定数いらっしゃいます。

でも、アイ工務店では「出窓はできません」と言われたという声が複数ありました。

その理由は、採用しているYKK APW430というサッシの仕様にある可能性が高いです。

このシリーズは断熱性・気密性に優れたトリプルガラスが特徴ですが、この性能を保ったまま出窓形状に対応する製品が出ていないのでは？というのが、多くの方の見解です。

加えて、最近は住宅全体が「高断熱・高気密」仕様を重視していることもあり、窓を増やしたり大きくしたりする設計そのものが少なくなってきている背景もあります。

とはいえ、「出窓っぽい空間を作る」ことは完全に不可能ではありません。

たとえば、家の外壁を一部だけ出して凹凸をつけ、そこに窓を設けてヌックのようなスペースを作るという方法もあります。
見た目としては出窓に近い印象になり、居場所としても魅力的です。

実際のところ、「出窓」という名称の商品がなくても、設計次第で雰囲気のある窓まわりの演出は十分可能です。
大切なのは、希望する“使い方”や“イメージ”を具体的に伝えること。

「物を飾りたい」「光をたっぷり入れたい」など、目的をしっかり共有できれば、設計担当の方から代案を提案してもらえるはずです。

まとめると、アイ工務店では

• サッシの仕様的に出窓は難しい
• 断熱・気密性を重視する流れも影響
• ただし“出窓っぽい空間”は設計で作れる可能性がある

という状況です。

「出窓」という言葉にこだわりすぎず、柔軟にアイデアを広げることが、理想の家づくりに近づく第一歩かもしれません。

軒の出を大きくするのは制約が多い

「深い軒がある家って、落ち着いた雰囲気で憧れる」
雨が吹き込みにくかったり、夏の直射日光を防げたりと、機能性も高い“軒の出”は、こだわる方も多いポイントです。

そんな中、SNSでは「アイ工務店では軒の出を大きくできなかった」という報告も見られました。

実は、軒を大きく出すためには、

• 構造計算上の強度の確保
• 荷重に耐えるための梁や柱の補強
• 雨仕舞いの調整や施工方法の見直し

など、見た目以上にクリアすべき課題が多いのです。

とくに木造軸組工法を採用しているアイ工務店では、軒を大きく出すことで建物全体のバランスが崩れるリスクもあり、希望通りに対応できない場合が出てきます。

加えて、地域によっては

• 建築基準法の制限（高さ・斜線制限）
• 隣地との距離や敷地の形状

などの外部条件も影響してきます。

つまり、「軒をどれくらい出せるか」は、標準仕様であれば一定の範囲にとどまる可能性が高く、
「もっと深く出したい！」という場合は、事前に確認したり、追加の構造設計や費用がかかる場合もあります。

とはいえ、日射遮蔽や見た目のアクセントを工夫する方法は他にもあります。

• 小さめの軒でも断熱性能の高い窓を採用する
• 軒の出が難しい場所は外付けのシェードや庇でカバーする
• 屋根形状や間取りで日差しの入り方を調整する

など、別のアプローチで目的を満たすことも可能です。

「軒を深く出したい」の背景にある“叶えたい暮らし方”を伝えれば、設計担当の方が最適な方法を一緒に考えてくれるはずです。

本物の梁を見せる天井は不可

「木の梁が天井に見えている家って、あたたかみがあって素敵だな」
ナチュラルで開放感のある雰囲気に憧れて、梁を“見せる”天井を希望する方は少なくありません。

しかし実際には、アイ工務店では“構造材そのものの梁を見せる”という設計は対応できないと説明されるケースが多いです。
その理由は、アイ工務店が採用している**「省令準耐火構造」**という建築構造の仕様にあります。

この構造では、火災時の延焼リスクを抑えるために、構造材（梁や柱）を直接見せないつくりが前提となっているのです。

実際に、「本物の梁を見せたい」と要望したところ、

• 「省令準耐火なのでできません」
• 「梁はクロス巻きになります」

と案内された方が多く、安全性と耐火基準の都合で、どうしても制限されてしまう部分だとわかります。

ただし、どうしても“見た目だけでも梁っぽくしたい”という場合には、クロス巻きの「見せ梁」を採用するという選択肢があります。

これはあくまで化粧梁（フェイク）になりますが、

• 好きな色にできる
• 大きさや配置を自由にデザインできる
• 本物と見分けがつかないくらいリアルな仕上がりも可能

といったメリットもあり、実際に施工された方からも「これはこれで満足している」という声が多く聞かれます。

本物の梁にこだわりがある方にとっては少し残念な情報かもしれませんが、省令準耐火構造による安全性や保険の優遇などのメリットもあるため、家全体のバランスとして検討してみてください。

どうしても現し梁がいいという方は、他の工法を採用している住宅会社も視野に入れつつ、まずはアイ工務店の設計担当と相談してみるのが安心です。

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人によってはできるかも？アイ工務店のグレーな対応項目まとめ

アイ工務店での家づくりには、ルールや仕様が決まっている部分も多いですが、実は「絶対にNG」というよりも、状況や担当次第で対応が変わる“グレーゾーン”の要望もあります。

そんな疑問を持った方もいるかもしれません。
ここでは、SNSで上がっている実体験に基づいて、「条件次第でできるかもしれない項目」を紹介します。

スキップフロア × 屋根裏収納

「スキップフロアを作ると屋根裏部屋が作れない」と言われた方がいたようですが、これは配置次第ではどちらも可能です。

スキップフロアの真上に屋根裏を乗せることはできませんが、別のエリアに分けて配置すれば、両方取り入れることができるとのこと。

ただし、敷地条件や建物の高さ制限によっては難しいケースもあるため、設計段階でのすり合わせが重要です。

横向きコンセント（横型プレート）

一部の方が「できない」と言われた横向きコンセント（スイッチプレート）ですが、現在は対応可能な部材が出ているようです。

以前は「省令準耐火に対応した横型プレートがない」とされていましたが、現在はパナソニックから対応商品が出ており、設計やタイミングによっては採用できる可能性もあるとのこと。

エアコンのコンセント 天井付け

「標準では対応していない」と言われた方もいる一方で、実際に天井付けで施工された家もあります。

設計の工夫や、配線経路の確認が前提になりますが、照明との兼ね合い次第で対応可能な支店もあるようです。

室内から取れるポスト（壁貫通タイプ）

玄関扉付近に「外から入れて、中から取り出せるポスト」を希望する方もいますが、現在は「断熱仕様の関係で不可」と案内されるケースが多いです。

• 外張り断熱＋内断熱のダブル断熱構造が主流
• 壁に貫通穴を空けると断熱・気密性が下がるため非推奨

代替案としては、

• 独立型の宅配ボックス＋ポストの組み合わせ
• 外壁取り付け型＋動線でカバー

が考えられます。

エアコンの隠蔽配管

「隠蔽配管はできません」と言われた方もいますが、実際には施工例も存在します。

ただし、

• 配管距離が長くなる
• メンテナンスがしづらい
• トラブル時の対応が難しくなる

という理由から、推奨されないケースが多いのも事実です。
施工できても「保証対象外」や「非推奨扱い」になる可能性があるため、事前に書面確認が必要です。

スイッチ・コンセントの高さ変更

「標準位置で固定」と言われることもありますが、高さ変更に柔軟に対応してくれる支店もあります。

• 施工前に電気配線図へ高さ寸法を数値で記載
• 展開図や立面図にも転記すると施工ミス防止に効果的

スイッチを低めに設定しておくことで、小さな子どもでも操作しやすくなるメリットもあります。

確実に進めるためのポイント

以下のような段取りで進めると、トラブル防止に役立ちます。

• 設計確定前に、営業・設計へ希望内容と理由を伝える
• 使用する製品があれば、型番や資料を提出
• 図面・仕様書に記載（電気配線図・展開図・仕様一覧）
• 保証範囲・責任分界点を必ず書面で確認
• 構造計算・申請に入る前に最終確定を

年度・仕様によって可否が変わることも

横向きコンセントのように、過去はNGだったことが「今はできる」ようになっているケースもあります。

• 採用品番や構造対応品が更新される
• 支店での運用ルールが変わることもある

そのため、希望がある場合は「SNSで誰かがやっていた」ではなく、最新の仕様書・メーカー資料・支店ルールを確認するのが安心です。

ここでは、支店や設計士の裁量によってできるかも”のグレーゾーンを正しく整理し、読者が迷わず判断できるよう構成しました。
あとは、理想をどう伝え、どう確認するかがポイントです。

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まとめ

この記事では、アイ工務店で家を建てる前に知っておきたい「できないこと」や支店差のある項目について解説しました。

あらためて、重要なポイントを整理します。

家づくりは情報戦です。
SNSや口コミだけで判断せず、実際の仕様やプラン資料を見て、自分で確認してみることが後悔しない一歩になります。

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