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【完全比較】注文住宅の断熱材6種類を徹底解説!あなたに最適な選び方とは?

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注文住宅を建てる際に、どの断熱材を選べばいいのか迷っていませんか?
断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。価格や断熱性能だけでなく、地域の気候や結露対策も考慮する必要があります。

しかし、選択肢が多すぎると「どの断熱材が自分の家に適しているのか分からない」と悩んでしまうものです。断熱材選びに失敗すると、光熱費がかさんだり、結露で家が傷んだりするリスクもあります。

そこでこの記事では、文住宅で使用される断熱材6種類の特徴を比較し、あなたに最適な選び方を解説します。

この記事を読むことで、各断熱材の違いが分かり、自分に合った最適な選択ができるようになります。
断熱材選びで後悔しないために、ぜひ最後までご覧ください。

適切な断熱材を選ばないと、冬は寒く、夏は暑い家になってしまう。
結露やカビのリスクもあるから、慎重に選ぶことが大切!

この記事でわかる事
  • 注文住宅の断熱材6種類の特徴と違い
  • 断熱材のメリット・デメリットを比較した上での選び方
  • 地域やコストを考慮した最適な断熱材の選び方

断熱材の重要性

注文住宅を建てる際、間取りやデザインと同じくらい重要なのが「断熱材の選定」です。
適切な断熱材を選ぶことで、室内の温度を快適に保ち、光熱費を抑え、家の寿命を延ばすことができます。

ここでは、断熱材がなぜ重要なのか、主に3つの観点から解説します。

冬暖かく、夏涼しい家を作るために断熱材は欠かせません。
適切に選ぶことで、光熱費の削減や結露・カビの防止にもつながります。

快適性を保つ(冬暖かく、夏涼しい)

断熱材の役割は、室内と外気の温度変化を抑え、快適な環境を維持することです。

例えば、冬の寒い日に室内を暖房で温めても、断熱性が低いと熱が外へ逃げてしまいます。
逆に、夏場は外からの熱が室内に伝わり、エアコンを強くしなければ快適に過ごせません。

適切な断熱材を使用することで、冬は暖かさを逃さず、夏は外からの熱を遮断 し、年間を通して快適な室温を保つことができます。

光熱費の削減(エアコン効率UP)

断熱材の選定は、初期費用だけでなく、長期的なランニングコストにも大きな影響を与える 重要なポイントです。

断熱性能が低い家は、暖房や冷房を頻繁に使用するため、光熱費が高くなりがちです。
一方、断熱性の高い住宅では、室内の温度が外気の影響を受けにくくなるため、エアコンの使用頻度が減ります。

例えば、断熱材がしっかり施工された家では、同じ暖房温度設定でも、熱が逃げにくいため室温が安定 します。
結果として、エネルギー消費を抑え、冷暖房の電気代を削減できるのです。

家の耐久性を上げる(結露による劣化を防ぐ)

家の劣化を防ぐためにも、適切な断熱材が必要です。

断熱性能が低いと、壁の中や床下に結露が発生しやすくなります
結露が続くと、カビや腐朽菌の発生を招き、木材の劣化や構造の弱体化につながる 可能性があります。

特に日本の気候は湿度が高く、断熱と同時に**適切な湿気対策(調湿性や通気性を考慮した施工)**が重要です。

適切な断熱材を選び、正しい施工を行うことで、結露による劣化を防ぎ、長期間快適に住み続けられる住まい を実現できます。

断熱材6種類の比較

注文住宅において、断熱材の選択は「快適性」「光熱費の節約」だけでなく、「健康リスク」や「環境負荷」にも影響を与えます。
今回は、ハウスメーカーや工務店が言いにくい「健康リスク」や「環境への影響」についても詳しく解説します。

6種類の断熱材、それぞれに特徴あり!

断熱材価格の相場 (30坪)熱伝動率 (W/mK)防火性防音性結露リスク環境負荷
グラスウール70〜100万円0.038〜0.046高い普通高い普通
ロックウール90〜120万円0.035〜0.044最高高い高い普通
セルロースファイバー130〜140万円0.040普通最高低い低い
ウッドファイバー150〜180万円0.038普通最高低い最高
フェノールフォーム200〜220万円0.020最高低い極低高い
吹付けウレタンフォーム100〜130万円0.0318低い普通高い高い

グラスウール

グラスウールはリサイクルガラスを主原料とした繊維状の断熱材です。

最も広く普及しており、価格も安価ですが、施工の精度によって性能が大きく左右されます。

  • 原材料:ガラス繊維(リサイクルガラス50%以上)
  • 熱伝導率:0.038〜0.046 W/mK
  • 施工方法:充填断熱(壁の間に詰める)
  • 耐火性:燃えにくい(不燃性)

【メリット】
●コストが安い:断熱材の中で最も低コスト。
●防音効果が高い:音を吸収しやすい。
●耐火性能が高い:ガラス繊維のため燃えにくい。

【デメリット】
●湿気に弱い:湿気を吸収すると結露が発生しやすく、カビや腐敗のリスクがある。
●施工ミスが起こりやすい:隙間ができると断熱性能が大幅に低下。
●空気質への影響:ホルムアルデヒドを含む接着剤が使用されることがあるため、シックハウス症候群のリスクがある。
●水害時に全交換が必要:水を吸収すると乾かすことができず、再利用できない。

総評コストは安いが、施工の質が低いと性能を発揮できない。湿気対策が必須。

ロックウール

画像引用:https://www.jfe-rockfiber.co.jp/about/

ロックウールは、溶融した玄武岩やスラグを繊維状に加工した断熱材。

グラスウールと似ていますが、防火性能や耐久性に優れています。

  • 原材料:人工鉱物(玄武岩・スラグ)
  • 熱伝導率:0.035〜0.044 W/mK
  • 施工方法:充填断熱(壁・床・天井に詰める)
  • 耐火性:極めて高い(不燃性)

【メリット】
●防火性能が高い:火災時の延焼を抑える。
●防音性が高い:密度が高いため、外部の騒音を軽減。
●耐久性がある:経年劣化しにくく、長期間にわたって性能を維持。

【デメリット】
●湿気を通しやすい:結露リスクが高い。
●価格がやや高め:グラスウールよりコストがかかる。
●施工時の粉じん問題:吸い込むと健康リスクがあるため、マスク着用が必要。

総評防火・防音性能は高いが、湿気対策が必要。

セルロースファイバー

画像引用:https://www.e-robin.com/renovationblog/cellulosefiber/

新聞紙や段ボールをリサイクルして作られた環境負荷の低い断熱材。

調湿性が高く、結露リスクが低いのが特徴。

  • 原材料:リサイクル紙・段ボール
  • 熱伝導率:0.037〜0.041 W/mK
  • 施工方法:吹込み断熱
  • 耐火性:低い(ホウ酸処理で防火性を向上)

【メリット】
●調湿性が高い:湿気を吸収・放出し、結露を防ぐ。
●防音性能が高い:音を吸収し、静かな空間を作る。
●エコで環境負荷が低い。

【デメリット】
●価格が高い。
●施工技術が必要。
●沈下のリスク:吹込み施工のため、経年で沈む可能性がある。

総評健康・環境に優しいが、施工技術とコストが課題。

フェノールフォーム

画像引用:https://www.arshome.co.jp/consultation/post-7886/

高い断熱性と防火性能を兼ね備え、結露リスクが低い高性能断熱材。

  • 原材料:フェノール樹脂
  • 熱伝導率:0.020 W/mK
  • 施工方法:ボード状で充填または外張り断熱
  • 耐火性:極めて高い(自己消火性あり)

【メリット】
●断熱性能が非常に高い。
●湿気を通しにくく、結露リスクが低い。
●耐火性が高い。

【デメリット】
●価格が非常に高い。
●廃棄時の環境負荷が高い(化学物質を含むため処分が難しい)。
●防音性能が低い。

総評コストはかかるが、長期的な快適性と安全性を考えると最良の選択肢の一つ。

吹付けウレタンフォーム

施工時に泡状で吹き付けることで膨張し、隙間を埋めながら硬化する断熱材。

施工が容易で、気密性を確保しやすいが、環境負荷や健康リスクの観点で注意が必要。

  • 原材料:イソシアネート、ポリオール、発泡剤
  • 熱伝導率:0.031〜0.038 W/mK(種類によって異なる)
  • 施工方法:現場で液状のウレタンを吹き付け、発泡・膨張させながら充填
  • 耐火性:燃えやすく、火災時に有毒ガス(シアン化水素など)を発生する可能性がある

【メリット】
●施工が簡単で隙間なく充填できる。
●施工精度が比較的安定しやすい。

【デメリット】
●VOC(揮発性有機化合物)を含むため、空気質への悪影響の可能性。
●EUでは2020年に一部のウレタンフォームが販売規制。
●火災時に有毒ガスを発生(特にイソシアネート系)。
●解体・廃棄が非常に困難(建物に強く付着)。

総評初期コストは抑えられるが、健康リスクと廃棄の問題を考慮する必要あり。

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失敗しない断熱材の選び方

注文住宅を建てる際、断熱材選びは快適な住環境を実現するために重要なポイントです。しかし、断熱材にはさまざまな種類があり、コストや性能、施工方法によって大きく異なります。

ここでは、失敗しない断熱材の選び方について解説します。

環境や目的に応じた選択がカギ!

断熱材を選ぶ際の重要なポイント

注文住宅を建てる際、断熱材の選択は家の快適性や耐久性、光熱費に大きな影響を与えます。しかし、断熱材の種類が多く、どの基準で選べば良いのか分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、断熱材を選ぶ際に必ず押さえておきたい5つのポイントについて詳しく解説します。

断熱性能(熱伝導率)

断熱材の基本性能を判断するために、「熱伝導率(W/m・K)」を確認することが重要です。熱伝導率が低いほど、熱を通しにくく、高い断熱効果を発揮します。

断熱材の種類熱伝導率(W/m・K)
フェノールフォーム0.020
吹付けウレタンフォーム0.031〜0.038
ウッドファイバー0.038〜0.050
セルロースファイバー0.040〜0.045
ロックウール0.038〜0.043
グラスウール(密度32K)0.038

熱伝導率が低い断熱材を選ぶことで、冬は室内の暖かさを保ち、夏は外の暑さを遮ることができます。

結露リスクと湿気対策

断熱材の種類によって、湿気を吸収・放出するもの(調湿性がある)と、湿気を通しにくいものがあります。
結露が発生すると、カビやダニの原因となり、建物の劣化を早めるため、湿気の管理が重要です。

【調湿性がある断熱材(結露リスクが低い)】
●セルロースファイバー(新聞紙を再利用、調湿性◎)
●ウッドファイバー(木質繊維が湿気を吸収・放出)

【湿気を通しにくい断熱材(結露しにくい)】
●フェノールフォーム(湿気を通さないため、結露しにくい)
●吹付けウレタンフォーム(気密性が高く、湿気を通しにくい)

【湿気を通すため結露リスクがある断熱材】
●グラスウール・ロックウール(湿気を通しやすく、適切な施工が必要)

結露を防ぐためには、調湿性のある断熱材を選ぶか、施工時に適切な防湿対策を行うことが必須です。

耐火性と安全性

耐火性の高い断熱材を選ぶことで、火災発生時の安全性を向上させることができます。
また、一部の断熱材には健康リスクのある化学物質が含まれているため、注意が必要です。

【耐火性が高い断熱材(燃えにくい)】
●ロックウール(鉱物繊維で作られており、高耐火性)
●フェノールフォーム(バーナーで炙っても燃えにくい)
●グラスウール(不燃性だが、湿気には注意)

【耐火性が低い断熱材(燃えやすい)】
●吹付けウレタンフォーム(燃えやすく、有毒ガスを発生する可能性あり)
●セルロースファイバー(防火処理されているが、燃える可能性あり)

【健康リスクが指摘されている断熱材】
●吹付けウレタンフォーム(イソシアネートが含まれ、EUでは規制)
●一部のフェノールフォーム(ホルムアルデヒドの放出リスク)

火災リスクを低減したい場合は、耐火性の高い断熱材を選ぶことが重要です。
また、化学物質の影響が気になる場合は、ウッドファイバーやセルロースファイバーなど、自然由来の断熱材を検討しましょう。

施工方法とコスト

断熱材は種類によって施工方法が異なり、それに伴って施工費用や難易度も変わります。

【施工が容易で、気密性を確保しやすい断熱材】
●吹付けウレタンフォーム(隙間なく施工できるが、化学物質に注意)
●フェノールフォーム(シート状で施工しやすく、気密性◎)

【施工難易度が高い断熱材(熟練技術が必要)】
●グラスウール・ロックウール(隙間ができやすく、施工精度が重要)
●セルロースファイバー(吹き込み施工が必要、専門業者の技術が必要)

コストだけでなく、施工精度を確保できるかどうかも考慮することが大切です。

コストと長期的なランニングコスト

断熱材は、初期費用+光熱費+メンテナンス費用を考慮して選ぶことが重要です。

断熱材初期コストメンテナンス頻度ランニングコスト
フェノールフォーム高い低い(長寿命)省エネ効果大
吹付けウレタンフォーム中程度経年で縮む可能性あり省エネ効果大
ウッドファイバー高い低い(劣化しにくい)優れた断熱・調湿効果
セルロースファイバー高い低い高い防音・調湿効果
ロックウール中程度定期点検が必要比較的安定した性能
グラスウール安い交換が必要施工精度によって性能に差

初期費用が安くても、断熱性能が低いと冷暖房費がかさみ、結果的にコストが高くなる可能性があるため、長期的な視点で選ぶことが大切です。

目的別おすすめ断熱材

断熱材を選ぶ際は、「何を優先するか」によって最適な選択肢が異なります。
「コストを抑えたい」「高断熱な家にしたい」「湿気や結露を防ぎたい」「防音性能がほしい」など、目的別におすすめの断熱材を整理しました。

コストを抑えつつ、最低限の断熱性を確保したい

おすすめ断熱材:グラスウール・ロックウール

  • 理由:価格が安く、最も一般的に使用されている断熱材
  • 向いている人:初期費用を抑えて、標準的な断熱性能を確保したい方
  • 注意点:湿気を通しやすいため、防湿シートや正しい施工が必須
断熱材初期コスト断熱性能耐久性結露リスク防音性
グラスウール高(湿気に弱い)
ロックウール高(湿気に弱い)

施工業者の技術力が重要。防湿シートや適切な通気対策がないと、結露でカビが発生しやすくなるので要注意!

高断熱性能で光熱費を抑えたい

おすすめ断熱材:フェノールフォーム・吹付けウレタンフォーム

  • 理由:熱伝導率が低く、断熱性が高いため冷暖房効率が向上し、光熱費を削減できる
  • 向いている人:断熱性能を最大限に高め、冷暖房のランニングコストを抑えたい方
  • 注意点:フェノールフォームは高価、吹付けウレタンフォームは施工後の縮みや健康リスクに注意
断熱材初期コスト断熱性能耐久性結露リスク防音性
フェノールフォーム最高低(湿気を通さない)
吹付けウレタンフォーム中(経年で縮む)低(気密性が高い)

長期的な視点で見れば、光熱費削減でコスト回収も可能!結露しにくく、快適な室内環境を実現できる。

調湿性を重視し、結露やカビを防ぎたい

おすすめ断熱材:セルロースファイバー・ウッドファイバー

  • 理由:木質繊維や新聞紙を原料とするため、湿気を吸収・放出し、室内の湿度を安定させる
  • 向いている人結露リスクを抑え、カビやダニの発生を防ぎたい方、健康的な住環境を求める方
  • 注意点:施工費用が高めで、セルロースファイバーは経年で沈下する可能性がある
断熱材初期コスト断熱性能耐久性調湿性防音性
セルロースファイバー中(沈下リスクあり)
ウッドファイバー

湿気をコントロールしながら断熱するため、結露による劣化リスクが低く、快適な住環境を作りやすい!

防音性能を重視したい

おすすめ断熱材:セルロースファイバー・ロックウール

  • 理由:繊維状の構造が音を吸収しやすく、遮音性が高い
  • 向いている人:交通量の多い道路沿いや、静かに暮らしたい方
  • 注意点:セルロースファイバーは価格が高く、ロックウールは湿気に弱い
断熱材初期コスト断熱性能耐久性防音性注意点
セルロースファイバー最高施工が難しい
ロックウール湿気に弱い

外の騒音が気になる場合は、セルロースファイバーが最適!遮音性能の高いロックウールも有力な選択肢。

環境負荷を抑え、エコな家を作りたい

おすすめ断熱材:ウッドファイバー・セルロースファイバー

  • 理由:自然由来の素材で、リサイクル可能。化学物質を含まず、健康的な住環境を作れる
  • 向いている人:環境意識が高く、サステナブルな家づくりをしたい方
  • 注意点:価格が高く、施工業者が限られる
断熱材初期コスト断熱性能耐久性環境負荷調湿性
ウッドファイバー低(自然素材)
セルロースファイバー低(再生紙使用)

自然素材なので経年劣化しにくく、健康リスクも低い。環境への負荷を抑えながら、高性能な断熱が可能!

断熱材選びの注意点

断熱材選びで失敗すると、住み始めてから「冬寒い」「夏暑い」「結露やカビが発生する」など、さまざまな問題が発生する可能性があります。また、長期的に見たときのコストや耐久性にも大きな影響を与えるため、注意すべきポイントを事前にしっかり押さえておくことが重要です。

施工業者の選定が重要

断熱材の性能を最大限に発揮するためには、正しい施工が不可欠です。

施工の精度が低いと、断熱材が本来の性能を発揮できず、結果的に断熱効果が低下することがあります。

例えば、グラスウールやロックウールは隙間ができやすく、丁寧な施工が求められます。一方で、吹付けウレタンフォームは隙間なく施工しやすいものの、施工ミスがあると耐久性に問題が出ることもあります。
以下の点をチェックして、信頼できる施工業者を選びましょう。

  • 施工実績が豊富か?
  • 断熱材ごとの施工方法を熟知しているか?
  • 結露対策や気密処理を適切に行っているか?
  • 過去の施主のレビューや評価が良いか?

特に、結露リスクが高い断熱材(グラスウール、ロックウール)を採用する場合は、施工業者の腕が仕上がりを大きく左右するため、慎重に選ぶことが大切です。

地域の気候に合わせて選ぶ

注文住宅の建築場所によって、適切な断熱材の種類は異なります。寒冷地と温暖地では必要な断熱性能が異なるため、気候に合わない断熱材を選ぶと、断熱不足や結露リスクの増大につながります。

【寒冷地(北海道・東北など)】
●高断熱性能が必須(熱伝導率が低いもの)
●外張り断熱を組み合わせると効果的
フェノールフォームや高密度ウレタンフォームなどの高性能断熱材が推奨

【温暖地(関東・関西など)】
●冬の寒さよりも夏の遮熱性が重要
●通気性が確保されている断熱材が適している(セルロースファイバーやウッドファイバー
●グラスウールやロックウールを使う場合は、湿気対策を万全にする

【湿度が高い地域(沖縄・九州など)】
●結露防止のため、湿気を調整できる断熱材(セルロースファイバー、ウッドファイバー)が最適
●ビニール系の防湿シートを使うと、逆に湿気がこもるリスクがある
●外断熱を採用して、温度差を抑えるのも有効

気候に適した断熱材を選ぶことで、結露やカビのリスクを減らし、より快適な住環境を実現できます。

耐久性とメンテナンス性も考慮

断熱材は長期間にわたって機能を維持することが求められますが、種類によって耐久性や劣化のしやすさが異なります。

断熱材寿命メンテナンスのしやすさ
フェノールフォーム50年以上劣化しにくく、メンテナンス不要
セルロースファイバー40年以上耐久性が高く、調湿機能も持続
吹付けウレタンフォーム30〜40年経年で縮む可能性あり、点検が必要
グラスウール20〜30年湿気を吸うと劣化しやすい、定期点検必須
ロックウール30〜40年耐火性が高く、比較的長持ち

長持ちする断熱材を選べば、将来的なメンテナンスコストを抑えることができます。
逆に、グラスウールやロックウールは湿気によって劣化するリスクが高いため、湿気対策をしっかり行うことが必須です。

シックハウス症候群や健康リスクにも注意

断熱材の中には、化学物質を含むものがあり、長期間にわたり室内の空気を汚染する可能性があります。特に、吹付けウレタンフォームに含まれる「イソシアネート」は、EUでは規制対象となっており、日本でも健康リスクが指摘されています。

【健康リスクのある断熱材】
●吹付けウレタンフォーム(イソシアネートによるVOC発生)
●一部のフェノールフォーム(製品によってはホルムアルデヒド放出の可能性)

【健康に配慮した断熱材】
●ウッドファイバー(自然素材で、VOCの心配なし)
●セルロースファイバー(新聞紙由来で、有害物質が少ない)
●ロックウール(燃えにくく、化学物質の影響が少ない)

シックハウス症候群を防ぐために、化学物質を含まない断熱材を選ぶのも一つの方法です。

コストだけで判断しない

断熱材を選ぶ際、初期費用が安いからといって、それだけで決めてしまうと、長期的にコストがかさむ可能性があります。
例えば、グラスウールは安価ですが、施工精度が低いと断熱効果が下がり、エアコンの光熱費が増加します。また、経年劣化しやすく、定期的な交換が必要になることもあります。

「初期コスト+長期的なメンテナンス費用」を考慮し、バランスの取れた選択をすることが大切です。

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まとめ

注文住宅の断熱材選びは、快適な住まいづくりの重要な要素です。
適切な断熱材を選ぶことで、光熱費の削減・結露やカビの防止・耐久性の向上といった大きなメリットが得られます。
この記事で紹介した6種類の断熱材について、ポイントをおさらいしましょう。

断熱材選びが、住み心地を左右する!

  • 断熱材には6種類あり、それぞれメリット・デメリットがある
    グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、ウッドファイバー、フェノールフォーム、吹付けウレタンフォームの6種類を比較しました。それぞれ価格や性能が異なり、一長一短があるため、目的に応じた選択が必要です。
  • 地域の気候・コスト・結露対策を考慮することが重要
    寒冷地や多湿地域では、結露対策が重要になります。また、初期コストだけでなく、長期的なランニングコストやメンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。
  • 比較表を活用すれば、自分に最適な断熱材がわかる
    目的別のおすすめ断熱材や比較表を活用すれば、自分の家に最適な断熱材が選びやすくなります。施工業者とも相談しながら、後悔のない選択をしましょう。

最適な断熱材を選ぶことで、快適で健康的な住まいを実現できます。

注文住宅の断熱材選びは、家の性能や住み心地を大きく左右する重要なポイントです。
しっかりと情報を整理し、納得できる断熱材選びを進めましょう!

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