GX補助金が終わってしまい、「じゃあ今はどう動けばいいの?」と気になっていませんか。
せっかく条件をそろえて準備してきたのに、突然の終了で計画が揺らぐと焦ってしまいますよね。

補助金がなくなったら160万円もらえるはずだった計画が全部崩れました…
どうしたらいいでしょうか
結論としては、まず自分の申請や予約が有効かを確認し、受けられない場合は長期優良住宅などの代替補助金への切り替えを検討するのが賢明です。加えて、来年以降の補助金制度を見据えて仕様を整えておけば、将来の制度変更にも柔軟に対応できます。ただし、この仕様選びには意外な落とし穴があり、選択を誤ると補助金を逃すだけでなくコストが大きく膨らむ可能性もあります。この記事では、その理由と具体的な回避策をわかりやすく解説します。
- GX補助金終了後にすぐ確認すべきポイント
- 代替で狙える補助金と条件
- 来年以降の補助金予測と今からできる準備
今やるべき行動 3ステップ
GX補助金が終了した今、何から動くべきかは人によって異なります。
ここでは、蓄積された情報をもとに「確実に損を減らし、次の制度にも備えるための3ステップ」を整理しました。
ステップ1:申請・予約状況を確認する
GX補助金は2025年7月20日19時に予算500億円が満額に達し、正式に終了しました。
7月11日時点では消化率50%でしたが、わずか数日で100%となり、業界でも予想外の速さでした。

現時点で受給可能かは、以下の区分で判断します。
- 交付決定済み…必要書類を期限内に提出すれば満額受給可能
- 交付申請中…不備があっても修正すれば受給可能
- 予約済み…国土交通省の受理が確認できれば原則受給可能
- 未申請・未予約…GX補助金は受給不可

予約は出したけど受理されたかどうか不安…
特に7月22日直前に予約を出した場合は「受理されていない」可能性があるため、必ずハウスメーカーや工務店に確認してください。
ステップ2:他の補助金を検討する
GXがダメだった場合は、長期優良住宅やZEHの補助金を狙うのがおすすめです。
長期優良住宅
- 補助額:新築80万円、解体あり100万円
- 対象:39歳以下夫婦、または18歳未満の子どもがいる世帯
- メリット:耐震性向上、固定資産税の減税延長、地震保険割引、住宅ローン控除優遇、不動産取得税軽減
- デメリット:申請費用が5〜60万円かかることも、維持管理義務や間取り制約の可能性あり
- 予算:1600億円(2025年7月10日時点で消化率17%/10日ごと更新)
家賃負担も計算に入れる
例えば月10万円の家賃を半年払えば60万円。来年の補助金差額が60万円なら、実質的な得はゼロになることもあります。
ZEH(ゼッチ)補助金
- 補助額:新築40万円、解体あり60万円
- 長期優良住宅より少額ですが、省エネ性能を高めたい場合に有効
ステップ3:来年以降の制度に備える
2026年からは「GXZ(仮)」という新制度が始まるかもしれません。
想定されている条件は以下の4つです。
- 断熱等級6
- 太陽光パネル
- HEMS(電気の見える化システム)
- 蓄電池5kWh以上
対応しやすいメーカー例
- 一条工務店:大容量の太陽光(13.475kW)や蓄電池2台、クラウドHEMSをセットしやすい
- 高額メーカーの場合、全条件を入れるとコストが跳ね上がるため、太陽光だけ導入して建物をコンパクトにする方法もあります
将来のリスク
- 条件を満たさない家は、補助金だけでなく住宅ローン控除や税制優遇が減る可能性も
今から仕様を整えておけば、来年以降の補助金も狙えますし、制度変更があっても慌てずにすみます。
この3つのステップを押さえておけば、GX補助金が終わった今でも、損を減らしながら次のチャンスに備えられます。
GX補助金が受けられない人の選択肢
GX補助金が予算満了で終了してしまった今、すでに申請や予約が無効になった方でも、まだチャンスは残されています。
現実的な選択肢として有力なのが「長期優良住宅補助金」と「ZEH補助金」です。
どちらもGX補助金と条件が近く、制度の継続性が高いことから、計画を立てやすいのが特徴です。
ただし、これらの補助金にも申請時期や条件の違いがあり、うまく使い分けることで受給確率を上げられます。
ここでは、それぞれの特徴と比較ポイントを整理します。
長期優良住宅 補助金の条件と費用
長期優良住宅は、国が定める高い住宅性能と耐久性を備えた家に対して交付される補助金です。
対象者は39歳以下の夫婦または18歳未満の子どもがいる世帯で、補助額は以下の通りです。
- 新築のみ:80万円
- 既存住宅を解体して建て替える場合:100万円
条件の主なポイント
- 性能表示制度で耐震等級3を取得可能(地震に強い家づくり)
- 高い断熱性能と耐久性を備える設計
- 住宅完成後も定期的な点検・維持管理が必要(数年ごとに記録保存)
- 間取りや仕様に制約が出る場合がある
メリット
- 固定資産税の半額期間が3年から5年に延長(初期の高額税負担を軽減)
- 地震保険が50%割引
- 住宅ローン控除の控除額が増える場合がある
- 不動産取得税の軽減措置あり
デメリット
- 申請費用はメーカーによって大きく差があり、5万円〜60万円程度
- 高額な場合でも、固定資産税・保険料の割引や補助金で回収できるケースも多い
予算状況
- 予算規模:1,600億円
- 2025年7月時点の消化率:約17%(GX終了後に申請が集中する可能性あり)

60万円って聞くと高い気がしますが、それでも取ったほうがいいんですか?

長期的な税制優遇と補助金を合計すれば十分ペイできるケースが多いですよ。
特に家を長く大事に使う予定なら、検討する価値は高いです。
ZEH補助金と比較のポイント
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金は、省エネ性能を高め、年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロに近づける住宅に交付されます。
長期優良住宅より条件が緩めで、幅広い世帯が対象になります。
補助額
- 新築のみ:40万円
- 既存住宅を解体して建て替える場合:60万円
条件の主なポイント
- 高断熱性能(UA値やη値の基準をクリア)
- 太陽光発電設備の設置
- 高効率給湯器や省エネ機器の採用
- 登録ZEHビルダーまたはZEHプランナーを通じて申請が必要
メリット
- 長期優良住宅ほどの構造制約がないため、間取りや仕様の自由度が高い
- 条件を満たせば、長期優良住宅と併用できるケースもある(同一費用への二重計上は不可)
注意点
- 予算規模は長期優良住宅より小さく、早期に枯渇する傾向がある
- 年度の前半〜中盤にかけて申請を完了させるのが有利

ZEHって長期優良住宅よりもらえる金額が少ないですよね?

確かに補助額は少なめですが、省エネ性能による光熱費削減も含めて考えると、初期費用を抑えたい人には向いています。
選択のポイントと動くタイミング
- 長期優良住宅は補助額が大きく、税制や保険料面でも長期的なメリットが得られるため、GX補助金に近い条件で代替しやすい
- ZEHは初期コストを抑えつつ、省エネ性能で光熱費削減を狙えるため、短期的な負担軽減に向く
- 両制度とも申請タイミングが重要で、特にGX補助金終了後は長期優良住宅の申請集中が予想される
- 家賃や仮住まい費用が発生している場合、補助金額と家賃総額を比較し、着工時期を判断することが必要

どちらを選ぶべきか迷います…

家を長く維持する予定で税制優遇も活用したいなら長期優良住宅、まずは初期負担を抑えて光熱費を減らしたいならZEHがおすすめです。
来年以降の補助金制度予測と備え
GX補助金は2025年7月22日、予算500億円が満額に達し終了しました。予約済みの人も含め、申請できない人は長期優良住宅補助金(予算1,600億円)への切り替えが現実的な選択肢ですが、こちらもGX終了後の移行で今後は消化スピードが加速する見込みです。
つまり、来年以降の制度を早めに見据えた家づくり計画が重要になります。
新制度「GXZ(仮)」の予想条件
2027年に予定されているZEH要件引き上げの内容をもとにすると、新制度「GXZ(仮)」は以下の条件を満たす住宅に補助金が出る可能性が高いと予想されます。
- 断熱等級6(高断熱性能)
- 太陽光発電パネル搭載
- HEMS(電力の見える化システム)導入
- 蓄電池5kWh前後の搭載
国はこうした「高断熱+再エネ+蓄電」の家を普及させたい方針を示しており、これらを満たすことで2026〜2027年の補助金に該当する可能性が高まります。

蓄電池って高そうですが、本当に必要なんですか?

確かに初期費用はかかりますが、電気代削減効果と将来の補助金対象化を考えると、長期的にはプラスになる可能性が高いです。
対応しやすいメーカー例
メーカーによっては、この条件を標準仕様やオプションで容易にクリアできます。
特に一条工務店は、太陽光・蓄電池・HEMSを含む高性能仕様をセットで導入しやすく、クラウドHEMS採用で電気代削減効果も見込めます。
また、セキスイハイムやダイワハウスも蓄電池推奨傾向があり、条件適合は比較的スムーズです。
一方で、蓄電池をあまり扱っていないメーカーや、オプション費用が高額になりやすいメーカーでは別の戦略が必要です。
高額メーカーでのコスト戦略
高価格帯メーカーでは、条件をすべて満たそうとすると建築費が大幅に上がり、補助金額を上回るコスト増になることがあります。
その場合は、
といった部分導入や規模調整が有効です。

全部つけないと補助金もらえないなら意味ないのでは?

一部でも補助金を狙える場合がありますし、光熱費削減効果は部分導入でも得られます。
コストとメリットのバランスが大事です。
将来的なペナルティ化の可能性
国の補助金政策は、条件を満たす住宅への優遇から、満たさない住宅への優遇縮小へと移行してきた実例があります。
住宅ローン控除も、以前はすべての住宅が対象でしたが、近年は省エネ基準適合住宅や長期優良住宅に限定されるなど、条件が厳格化しています。
この流れから、2028年以降は「GXZ条件未達の住宅では控除額が減る」などのペナルティ的な制度改定が行われる可能性があります。
- 2026〜2027年:GXZ条件を満たす住宅への補助金強化
- 2028年以降:条件を満たさない住宅の税制優遇縮小(住宅ローン控除額減額など)

ペナルティまであるなら早めに対応したほうが安心ですね

そうですね。
制度が変わる前に基準を満たす家を建てておけば、補助金も税制優遇も逃さずに済みます。
タイミング判断と家賃コスト
補助金を狙って着工を半年遅らせる場合、月10万円の家賃なら6ヶ月で60万円の出費になります。
仮に来年160万円の補助金が出ても、家賃負担で差額が縮まり、長期優良住宅補助金(80〜100万円)と大差がない結果になることもあります。
制度発表を待つよりも、現時点で確実に取れる補助金を優先する方が総合的に得になるケースも多いです。
まとめ
今回は、GX補助金が終わってしまった後にどう動けばいいのか、そして代わりになる補助金や来年以降の予想についてお話ししました。
- GX補助金は2025年7月22日で終了
- まずは申請や予約が有効かをチェック
- 受けられない場合は長期優良住宅補助金(80〜100万円)に切り替えが安心
- 来年以降はGXZ(仮)の条件を満たす家づくりがカギ
この流れを押さえておけば、「補助金がもらえなかった…」という事態を防ぎ、家づくりの資金計画も安心です。
まずは、今のプランがどの制度に当てはまるのかをハウスメーカーに聞いてみましょう。動き出すのは早いほど、将来の選択肢が広がります。

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