ダイワハウスは、大手ハウスメーカーの中でも「地震に強い」「高性能」「安心できる」といった評価を受けることの多い企業です。
しかし実際には、価格・設計の自由度・断熱性能などに明確な差があり、「予算や希望に合わなかった」「後悔した」という声も少なくありません。
この記事では、ダイワハウスの特徴から見落としやすい注意点まで、購入前に知っておきたいすべてを詳しく解説していきます。
- ダイワハウスの価格と性能の真実
→ 坪単価・断熱・耐震性能の水準と、コスパの実態とは? - 設計・デザインの自由度と落とし穴
→ 設計士の質による差と、期待とのギャップに注意 - おすすめ商品・選び方のポイント
→ 「ジーボシグマ」「グランウッド」「ジーボBウッド」それぞれの違いと、失敗しない選び方
ダイワハウスとは?日本最大手の住宅メーカーの全体像
注文住宅市場において、ダイワハウスはその名を知らぬ人がいないと言っても過言ではない存在です。1955年の創業以来、プレハブ住宅のパイオニアとして躍進し、現在では日本国内のみならず海外にも事業を展開。住宅だけでなく商業施設・医療福祉施設・物流施設など、幅広い建築領域をカバーする総合建設企業へと成長しています。
ダイワハウスの会社概要とブランド力
ダイワハウス(大和ハウス工業株式会社)は、住宅業界売上高で国内トップを誇る建設会社であり、東証プライム市場にも上場する超大手企業です。
売上は年間4兆円を超え、住宅部門に限っても規模・施工実績・資本力ともに群を抜いています。
住宅ブランドとしての「ダイワハウス」は、鉄骨住宅を軸に高性能住宅を提供してきた実績があり、信頼性や保証制度の手厚さ、技術開発力でも高評価を獲得しています。
また、災害に強い家づくりや、ZEH対応、全館空調・蓄電池といった先進技術にも積極的に取り組んでおり、技術面でのブランディングに成功していることも特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 大和ハウス工業株式会社(Daiwa House Industry Co., Ltd.) |
創業年 | 1955年(昭和30年) |
本社所在地 | 大阪府大阪市北区梅田3丁目3番5号 |
売上高 | 約4.7兆円(2024年3月期・連結) |
上場市場 | 東証プライム市場(証券コード:1925) |
施工実績 | 累計60万棟以上の住宅供給実績(戸建注文住宅部門) |
主な住宅ブランド | ジーボシグマ(鉄骨)/ジーボグランウッド(木造)/ジーボBウッド(価格抑制型) |
特徴 | 耐震・断熱技術に強み/全国対応/保証制度が長期/鉄骨・木造の両方に対応 |
このように、単なるハウスメーカーという枠を超えた総合建設グループとしての信頼性と、先進的な住宅技術への取り組みが、ダイワハウスのブランド価値を支えています。
鉄骨と木造の両方に対応できるハイブリッド体制
ダイワハウスの最大の強みの一つは、鉄骨造と木造、両方の構造で住宅を提供できることです。
このように、鉄骨系の堅牢性と木造系の柔軟性という両極のニーズに応えられる点は、他のハウスメーカーにはない大きな特徴です。土地条件や家族構成、予算に応じた最適な構造を提案できる体制は、検討者にとって心強い選択肢と言えるでしょう。
他社と比べたときの立ち位置(積水ハウス、住友林業など)
住宅性能や商品ラインナップで比較したとき、ダイワハウスは以下のようなポジションにあります。
- 積水ハウス:提案力・ブランドイメージではやや上回るが、断熱性能や価格の面ではダイワハウスが有利な場合も多い。
- 住友林業:木質感や設計デザインの自由度では強いが、性能の安定性と全体バランスではダイワハウスが優勢。
- パナソニックホームズ/ヘーベルハウス:鉄骨構造で比較されることが多く、断熱や蓄電池の実用面でダイワハウスに軍配が上がるケースも。
総じてダイワハウスは、性能面では業界トップクラス、価格帯は中〜高価格帯、デザイン性・提案力は設計士次第という評価に落ち着きます。

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価格は高い?妥当?商品別の坪単価と価格構成
注文住宅を検討する際、多くの人が最も気にするのが「価格」です。
ダイワハウスは一般的に「高価格帯」のイメージを持たれがちですが、実際のところどう
なのか。商品別の坪単価や仕様の違い、コスト構成、他社との比較まで、総合的に解説します。
鉄骨「xevoΣ(ジーボシグマ)」の価格帯と仕様
ダイワハウスの主力商品「xevoΣ(ジーボシグマ)」は、鉄骨造の高耐震・高断熱住宅です。
- 坪単価:約120〜125万円
- 建物本体価格(35坪):約4,200〜4,400万円
3段階の断熱仕様(スタンダード/ハイクラス/エクストラ)が選べ、さらに最上位商品「ジーボシグマプレミアム」では、断熱・耐震・外装が標準で強化されています。
また、アルファベットのN型の耐力壁「DNX」や、エネルギー吸収部材「シグマデバイス」により、繰り返しの震度7級地震にも耐える持続型耐震構造を採用。
断熱では、鉄骨系では珍しい付加断熱(内+外のW断熱)にも対応しており、性能重視派に適した設計です。
木造「xevo GranWood(ジーボグランウッド)」「xevo BeWood(ジーボビーウッド)」の価格差と理由
xevo GranWood(ジーボグランウッド)
- 坪単価:約148万円
- 建物本体価格(35坪):約5,180万円
- 特徴:メーターモジュール、国産材100%、断熱仕様5段階
積水ハウスの「シャーウッド」と同等クラスの性能を持ち、広い空間設計が可能なメーターモジュールを採用。断熱も最高グレード「ウルトラダブル断熱」まで用意されており、業界トップレベルの性能と設計自由度を備えています。
xevo BeWood(ジーボビーウッド)
- 坪単価:約120万円〜
- 建物本体価格(35坪):約4,200万円前後
- 特徴:尺モジュール、海外材使用、断熱仕様3段階
グランウッドのコストカット版で、断熱仕様は「スタンダード/ハイクラス/エクストラ」の3段階のみ。完全自由設計が可能ながら、建築コストを抑えたい人向けに調整された商品です。
構造材の違い
- xevo GranWood:国産のヒノキ材などを100%使用(品質重視)
- xevo BeWood:強度とコストパフォーマンスを両立する海外材を使用(合理的な価格設定)
コスパ重視派向けの規格商品「スマートセレクション」の存在
「自由設計にはこだわらないけど、ブランドの安心感は欲しい」
そんな方には、ダイワハウスの規格住宅「スマートセレクション」や「スマートデザイン」が用意されています。
- 坪単価:約85万円〜
- 特徴:間取り・仕様は一部固定/価格重視/設計自由度はやや制限あり
ローコストメーカーよりは高めですが、大手の安心感と品質を確保しつつ、コストを抑えたい人に適した選択肢です。
蓄電池・太陽光が安く導入できる価格優位性
ダイワハウスは、エリーパワー社の株主として連携しており、蓄電池の導入価格が破格です。
- 通常価格:約116万円 → ダイワハウス特価:約26万円
- 約90万円の差は業界でも異例
5.4kWhの蓄電池が26万円で導入可能という圧倒的な価格競争力を持ち、全負荷型(家全体に電力供給)にも対応。
将来的な電気代上昇や災害対策を考慮しても、価格の一部として非常に大きな価値があります。
価格に含まれる内容と、追加費用の実態(諸経費・土地・家具など)
「坪単価だけを見ていてはダメ」とよく言われますが、実際にどこまでが含まれていて、何が別費用になるのかを把握することが大切です。
区分 | 含まれるもの | 含まれないもの |
---|---|---|
建物本体価格 | 設計・構造工事・外装内装・標準設備 | カーテン・照明・家具家電 |
その他初期費用 | – | 地盤改良費/外構工事/登記費/火災保険等 |
土地購入が必要な場合 | – | 土地代・仲介手数料 |
例:総予算シミュレーション(35坪/ジーボグランウッドの場合)
- 建物本体:約5,180万円
- 初期費用:約1,500万円(外構・家具・登記等)
- 土地代:仮に2,000万円の場合
- 合計:8,680万円
価格の「高さ」には理由がある
ダイワハウスの価格帯はたしかに高めです。しかし、耐震性能・断熱構造・蓄電池の価格競争力・国産材の使用・保証体制など、価格に見合った価値を明確に提供しています。
コストだけで判断せず、「将来まで見据えた住宅の性能・維持費・安心感」を重視するのであれば、妥当〜良コスパの選択肢になるでしょう。
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性能は本当に高い?断熱・耐震・耐久の真実
ダイワハウスは「高性能」を前面に打ち出していますが、実際のところ価格に見合った内容なのか気になる方も多いはずです。
ここでは断熱・耐震・蓄電・換気・外壁など、家の快適性や安心に直結するポイントについて解説します。
【断熱性】エクストラ断熱〜ウルトラ断熱までの仕様比較
ダイワハウスは、住宅の快適性と省エネ性能の観点から断熱性にも力を入れています。ただし、同じダイワハウスでも選ぶ商品・仕様によって断熱性能に差があるため、各グレードの違いと、鉄骨・木造での考え方を理解しておくことが重要です。競合他社と比較した場合の強み・弱みも見ていきましょう。
鉄骨「xevoΣ」の断熱仕様と強み
ダイワハウスの鉄骨住宅では、標準でも断熱等級6(UA値0.46前後)をクリア。
ハイクラス断熱、エクストラ断熱とグレードを上げるごとに天井・壁断熱材が厚くなり、最上位「エクストラ断熱」では内断熱+外断熱(付加断熱)の二重構造。これは鉄骨系ハウスメーカーでは非常に珍しく、冬の底冷え・夏の暑さにもしっかり対応できます。
木造「xevo GranWood」「xevo BeWood」の断熱仕様とグレード差
木造では「ダブル断熱」を全グレードで採用し、最高グレードのウルトラダブル断熱ならUA値0.38前後という一条工務店にも匹敵する断熱性能。
xevo GranWoodは国産材・ヒノキ100%、xevo BeWoodはコスト重視で海外材という違いも。Bウッドは断熱グレードが最大でもエクストラダブル断熱まで。
他社と比較したダイワハウスの断熱力
鉄骨住宅で付加断熱を選べるのは珍しく、積水ハウスやパナソニックホームズと比べても断熱面で一歩リード。
木造も標準仕様から断熱性能が高く、寒冷地や省エネ重視層には特におすすめ。
注意点・選ぶときのコツ
最上位仕様は追加費用が発生するため、予算・住まい方に合わせてグレード選択が重要。
断熱性能と窓仕様・換気システムの組み合わせも忘れず確認しましょう。
【耐震性】ジーボシグマのDNEXT構造とジーボグラウッドの強み
耐震技術はダイワハウスの根幹です。
鉄骨住宅「xevoΣ」は、“持続型耐震構造”を名乗り、地震エネルギー吸収壁“DNEXT”と基礎を直結した構造で震度7クラスの繰り返し地震に耐えます。
DNEXTはアルファベット「N」型をした鋼製の特殊壁で、内蔵される「シグマ型デバイス」が揺れを効果的に吸収・変形エネルギーを分散。基礎の立ち上がり180mm・アンカーボルト直径22mmという業界屈指の頑強仕様で、建物の浮き上がりや引き抜きを防ぎます。国が定める耐震等級3(最高等級)は当然クリア。“繰り返し地震”における粘り強さは、耐震実験でも裏付けされています。
木造「ジーボグランウッド」は、国産檜・国産材100%の構造材と、柱と基礎の直接緊結(メタルジョイント)が強みです。
さらに“グランデバイス”という木造用エネルギー吸収壁も装備し、こちらも繰り返し地震に強い設計。木造も耐震等級3が標準で、積水ハウスの「シャーウッド」など競合大手の耐震仕様とも十分比較可能です。
鉄骨・木造いずれも「ただ固いだけでなく壊れにくく粘る」耐震思想が一貫しており、過去の大地震でも高い生存率を誇っています。
【蓄電池】エリーパワー提携で90万円安く導入可能
電気料金高騰や災害停電のリスクが高まる中で、「住宅と蓄電池」は今後の新築トレンド。
その中でダイワハウスは、エリーパワーへの資本参加により蓄電池(5.4kWh)を通常より大幅に安く導入できます。
他社だと本体+工事費込みで100万円以上が一般的ですが、ダイワハウス経由だと「約27万円」で設置可能。しかも「特定負荷型」と「全負荷型」の両タイプを選択でき、全負荷型なら停電時にも家全体に電気を供給可能です。
「いずれ太陽光発電と組み合わせたい」「停電リスクを減らしたい」という家庭にとって、イニシャルコストの差は非常に大きなメリットです。他社ではここまでコストを抑えた導入は難しいため、費用対効果でダイワハウスがリードしています。
【換気】風ナビRX3への進化で熱交換率が86%に向上
省エネ住宅の新常識となった「全熱交換型換気」ですが、ダイワハウスも近年「風なびRXⅢ」に刷新し、熱交換率が86%に大幅アップ。
以前のモデル(RXⅡ)の70%台から劇的に進化しました。これにより、夏・冬の冷暖房の熱ロスが大きく低減。結露や温度ムラが生じにくく、光熱費も抑制できます。
また、外気の花粉やPM2.5も効率的にカットし、家の中の空気質が安定。メンテナンスは2〜3年ごとにフィルター交換が必要ですが、これは他社製と同等の水準です。「性能面での弱点」と呼ばれてきた換気分野も、現行仕様なら十分満足できるレベルまで引き上げられています。
【外壁・防水】ヴェルサイクス採用と30年保証の実態
ダイワハウスの鉄骨住宅では、「ヴェルサイクス」という高意匠・高耐久サイディング外壁が標準仕様です。
サイディングながら厚みと硬さ、深い掘り込み意匠を追求し、外観に重厚感を持たせています。他社のALCパネル(積水ハウスのダインコンクリート、ヘーベルハウスのヘーベル板)と比較されやすいですが、コストと意匠性のバランスを重視した選択です。
サイディング外壁は通常「メンテ頻度が多い」というイメージですが、ダイワハウスは高耐候性塗装「キラリプラス」によって30年ごとメンテナンスでOKという長期保証体制を敷いています。さらに、防水保証も30年。定期メンテナンス実施で最長45年まで保証延長が可能です。木造のグランウッドは、目地のない外壁が特徴で、目地メンテ不要な点が小さな差別化ポイントです。
ただし、タイル外壁を標準採用する一条工務店などに比べると、耐傷性や高級感ではやや劣ります。このため外壁の材質や見た目を重視する場合は、タイル外壁仕様との比較も検討しましょう。
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設計の自由度は?間取り・開口・天井高の実力
ダイワハウスの「設計自由度」は、業界トップクラスと言われます。しかしその真価を最大限に活かすには、商品ごとの特徴や設計モジュールの違い、さらに担当者の提案力なども深く理解することが重要です。ここではジーボシグマ・グランウッドなどの構造的なスペックから、実際の生活にどのような影響があるか、さらには他社との違いも含めて徹底的に解説します。
xevoΣ(ジーボシグマ)の天井高・開口幅
xevoΣ/ジーボシグマ(鉄骨造)は、ダイワハウスの設計力を象徴する代表商品。
天井高は標準でも2m72cm、折り上げ天井を選べば2m80cm、床を下げる工夫をすれば最大3m16cmという大空間も可能です。
窓の開口幅も最大7m10cmまで広げられ、インナーガレージや広々としたLDK、ワンルーム的な大空間設計にも対応します。
ただし、こうした大開口・高天井は「土地に十分な余裕がある場合」に特に威力を発揮します。都市部や狭小地では物理的制約が生じやすい点にも注意しましょう。
また、ダイワハウスでは設計士の提案力に差があるため、自分の理想や希望をしっかり伝え、積極的に相談する姿勢も大切です。
木造xevo GranWood(グランウッド)の9m開口&3m50cm天井高
xevo GranWood/ジーボグランウッド(木造)は、構造体の強さを活かし、より自由度の高い設計が可能です。
最大で9mもの大開口、3m50cmの天井高を実現できるほか、床の高さも自在に調整できる「空冷システム」により、段差やスキップフロアなど空間構成の幅が広がります。
このxevo GranWoodの設計自由度が真に発揮されるのは、35坪以上の家や、ゆったりとした郊外・地方の土地を生かす場合。広さにゆとりがあるほど、メーターモジュール(後述)を活かした贅沢な空間設計が可能となります。
また、ダイワハウスの社長自身もグランウッドに住むほど、同社の中でも設計・快適性の面で高い評価を得ています。
22.7cm単位の間取り調整と空冷システム
ダイワハウスでは、22.7cm単位で間取りを細かく調整できます。
これにより、一般的な規格住宅よりも「あと一歩」のサイズ調整や収納スペースの確保、動線の最適化がしやすく、将来的な家族構成の変化にも柔軟に対応できます。
さらに、木造xevo GranWoodでは「空冷システム」により、床の高さや段差を活かしたユニークな空間設計も可能。たとえば半地下のシアタールームやロフト、スキップフロアなど、立体的な空間演出も思いのままです。
メーターモジュール vs 尺モジュールの違いと生活動線への影響
ダイワハウスはメーターモジュール(1,000mm)と尺モジュール(910mm)の両方に対応していますが、xevo GranWoodだけがメーターモジュール対応です。
- メーターモジュールは、トイレ・廊下・浴室・階段など「限られた空間」をより広く使えるため、将来のバリアフリー設計や介護対応、ゆとりある生活動線を重視する方に最適。階段も緩やかになり、家具配置も自由度が増します。
- 尺モジュールは都市部の敷地を最大限活用したい場合や、延床面積をコンパクトにまとめたい場合に有効です。
なお、競合他社(積水ハウス・トヨタホーム等)でもメーターモジュール採用はごく一部であり、木造×メーターモジュールの選択肢があるのは、ダイワハウスならではの強みです。
【設計自由度の落とし穴】
ダイワハウスの強みである設計自由度は、設計士・担当者の提案力によって結果が大きく変わります。
高い自由度を十分に活かしたい場合は、社内でも選抜された「ハウジングマイスター」や富裕層向けの「マレ」設計チームに相談するのも一つの方法です。
逆に、一般的な担当者の場合は顧客が自ら知識を持ち、希望を明確に伝える姿勢が重要です。
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設計士の当たり外れがある?設計力の真実
ダイワハウスは設計の自由度が非常に高い住宅メーカーとして知られていますが、その一方で「どんな家になるか」は担当設計士の力量や経験、相性に大きく左右されるというのが実態です。特に自由設計や大開口・高天井などダイワハウスならではの強みを最大限に引き出したい場合、担当設計士の提案力・知識・柔軟性が非常に重要になります。
また、ダイワハウスは鉄骨と木造の両方に強みを持ちますが、現場レベルでは「鉄骨商品に強い設計士」と「木造グランウッドの経験豊富な設計士」は分かれていることが多いのも特徴です。特に木造住宅を希望する場合は、その設計士がグランウッドの経験や事例を持っているか事前に確認しておくことをおすすめします。
それでは、実際にどのようなポイントに注意すれば満足度の高い家づくりができるのか、順に解説します。
設計力は担当次第、1億円以上で使える「マレ設計チーム」とは
ダイワハウスでは、基本的に一般の設計士が担当しますが、建築費用が1億円を超える場合のみ、「マレ設計チーム」と呼ばれる特別な設計集団が担当に付く仕組みがあります。
このマレ設計チームは全国のダイワハウス設計士の中でも一級建築士資格を持ち、実績やコミュニケーション力、提案力に秀でた選抜メンバーで構成されています。通常の設計士とは一線を画すレベルのデザイン性・提案力を発揮し、細部までこだわった「唯一無二の住宅」を実現できるのが大きな特徴です。
しかし、このサービスが利用できるのは「1億円超」の住宅のみ。それ以下の価格帯では、担当設計士の力量や経験値による差が大きくなりやすいという現実があります。
自由度が高いがゆえに、施主側の知識も問われる現実
ダイワハウスの家づくりは間取り・開口・天井高・空間構成までほぼ自由度が高い反面、「何でもできる」からこそ施主側の知識・事前準備が問われます。
設計士の提案力に頼り切ると、無難で平均的な家になるケースも多いため、自分自身が理想の住まい像をしっかり持ち、必要な要望や優先順位を整理しておくことが満足度向上の鍵です。
また、特に木造グランウッドを希望する場合、設計士によっては木造商品の知識や経験が浅いこともあるため、「この設計士はグランウッドをどれくらい手掛けてきたのか」なども確認すると良いでしょう。
予算と土地に余裕がある人が向いている理由
ダイワハウスの設計自由度や構造性能を最大限に活かすには、ある程度の予算と敷地条件の余裕が必要です。
大開口や高天井、自由な間取り調整は、設計士のスキルとともに、「広めの土地」「建築コストの余裕」がなければ十分に発揮できません。
そのため、
は、ダイワハウスの強みを最大限に体感しやすい傾向があります。
まとめとして
「設計の自由度」はダイワハウスの大きな魅力ですが、その実力を活かせるかどうかは「担当設計士選び」「施主の準備」「予算・土地条件」に大きく依存します。特に木造住宅を検討中の場合は、木造の経験豊富な設計士に出会えるかどうかが満足度を大きく左右するポイントです。
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デザイン性の評価|業界的には“普通”か?
ダイワハウスで家を建てようと検討する際、多くの方が気になるポイントのひとつが「デザイン性」です。住宅展示場などで外観を見るとスタイリッシュな印象を受けることも多いですが、業界全体で見た場合にダイワハウスのデザイン性は“標準〜やや無難”な位置付けと言えます。
社内ハウジングマイスター制度とその限界
ダイワハウスでは、設計士の中でも一級建築士の資格と高いコミュニケーション力・生活提案力を持つ人材に「ハウジングマイスター」の称号を与えています。
こうした人材が担当することで、理論上は高い設計力・提案力が期待できます。
しかし、ハウジングマイスターの認定はあくまで「社内基準」に過ぎず、業界全体で見た場合、突出したデザイン力があるとは言い切れません。ダイワハウス社内で「優秀」と評価されていても、積水ハウスや住友林業などデザインに特化した他社の設計士と比べると、“無難”にまとまりがちです。
特に、全国に多くの支店・営業所を持つ大手メーカー特有の「均質化」や「マニュアル重視」の文化もあり、設計者による個性や自由度が発揮されにくい傾向も否めません。
1億円以上で使える「マレ設計チーム」の違い
ダイワハウスでは1億円以上の建築予算がある場合のみ、「マレ設計チーム」と呼ばれる社内最高峰の設計集団を指名することができます。彼らが設計した住宅は「マレ」というブランド名が与えられ、業界トップクラスのデザイン性・自由度が実現可能です。
都市型の邸宅やリゾート住宅など、細部まで施主のこだわりに応える設計もできるため、本当にハイレベルなデザインを求める方には唯一無二の選択肢になります。ただし、通常の設計担当者とはまったく異なる対応・レベルになるため、ほとんどの一般層が利用できない点には注意が必要です。
工業化住宅文化の影響で無難なデザインに寄りがち
ダイワハウスの特徴として、プレハブ住宅に端を発する「工業化住宅」の文化が根強く残っています。
量産・大量生産を重視してきた歴史があり、カタログ住宅的なパターン化が進みやすい傾向です。
外観や間取り、内装デザインも標準仕様の幅は比較的限られており、「誰が見ても違和感のない無難なデザイン」にまとまりやすいのが現実です。
一方、施主の強いこだわりや具体的なイメージをぶつけていけば、比較的自由なカスタマイズも可能ですが、その分「施主主導」が必要となり、知識や交渉力が問われるのも特徴です。
他社(積水ハウス・住友林業)とのデザイン比較
デザインに強いこだわりがある方は、希望をはっきり伝え、設計士や担当者と十分な意思疎通が必要です。
縦長連窓の「外観重視・内観不満」の事例
ダイワハウスがよく提案するデザインのひとつに「縦長の連窓を外観に連ねる」というスタイルがあります。これは一見するとスタイリッシュで目を引きやすいものの、内観から見ると「光が分散されてしまい暗い」「細長い窓が連なることで開放感が損なわれる」といった声も少なくありません。
実際、業界内でもこの縦長連窓デザインを多用しているのはダイワハウスとパナソニックホームズぐらいであり、「外から見てカッコいいが中に入ると不満が出る」という典型的な事例です。
デザインで後悔しないための施主側のポイント
- 施工事例の画像・イメージを積極的に担当者に提示する
- 間取り・窓位置のパースを3Dや模型で確認する
- 標準仕様だけでなく、オプションの範囲や追加費用も必ず確認する
- 施主主導で細部まで詰める意識が、満足度の高い家づくりには不可欠
ダイワハウスは「安定感・堅実さ・標準化」に強みがあり、派手さや個性的なデザインよりも、安心できる品質とサポートを重視したい方に向いています。一方で、デザイン性を最重視したい方や自分だけの世界観を求める方は、設計士や担当者選び、施主主導の姿勢が非常に重要となるため、その点を十分に理解した上で検討することが重要です。
後悔しないために知っておくべき注意点
ダイワハウスで家づくりを成功させるためには、事前に知っておくべき「落とし穴」がいくつかあります。価格や性能、設計士・担当者の選び方など、細かなポイントまで理解しておくことで、後悔のない家づくりにつながります。ここでは、実際の購入者が見落としやすい注意点と、それにどう向き合えばよいかを解説します。
断熱等級が商品グレードで大きく異なる点に注意
ダイワハウスは「断熱性能が高い」とよく言われますが、そのレベルは商品グレードによって大きく異なります。
鉄骨住宅は「スタンダード断熱」~「エクストラ断熱」まで3段階、木造住宅では「ウルトラダブル断熱」まで5段階あり、上位グレードでないと競合他社と差がつきません。
断熱仕様をしっかり確認せずに契約すると、「思ったより寒い・暑い」と感じる場合があります。
契約前に断熱等級と断熱材仕様、目標とするUa値を営業担当に確認し、自分の希望とズレがないか細かくチェックしておきましょう。
価格を抑えすぎると「ダイワハウスの良さ」が活かせない
「とにかく価格を抑えたい」と規格型や低グレードを選ぶと、断熱・耐震・デザイン・間取りの自由度といったダイワハウス本来の魅力が十分に発揮されません。
安価な商品は選択肢が限られ、オプションや自由設計の幅が狭くなりがちです。
「なぜダイワハウスを選ぶのか」自分なりの軸を持ち、必要な性能や仕様を優先順位で整理しましょう。予算と相談しながらも、「安さだけ」で決めないことが後悔防止のポイントです。
海外材と国産材の違いとメリット・デメリット
ダイワハウスの木造住宅は、「グランウッド」は国産材100%、「Bウッド」は海外材が主体です。
国産材は伝統的な安心感や質感がある一方、コスト高。海外材はコストパフォーマンスや強度で優れるケースもあります。
価格だけでなく、長期的な耐久性・メンテナンス性、木材の産地や特徴も確認して選ぶことをおすすめします。
設計士・担当者ガチャとどう向き合うか
ダイワハウスは設計・営業担当の“当たり外れ”が大きいのが実情です。
設計力の高い担当者にあたれば理想の家づくりができますが、知識や提案力が低い担当者では「普通の家」になることも。
施主側も基本的な家づくり知識や希望条件を明確に持ち、積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。疑問や要望は遠慮せず伝え、納得いくまで打ち合わせを重ねましょう。
本体価格以外の諸費用・将来のランニングコストも必ず確認
ダイワハウスに限らず、注文住宅では本体価格以外にも諸経費(カーテン、照明、エアコン、外構、地盤改良費など)が多く発生します。
また、30年ごとの外壁塗装や、設備の10年保証後の修繕などランニングコストも見落とさず、見積書は必ず総額で比較検討しましょう。
住宅ローンや固定資産税なども含め、長期的な支払い計画を立てておくことが大切です。
土地条件と工法の相性も忘れずに
ダイワハウスは「鉄骨」と「木造」どちらにも強みがありますが、狭小地や変形地では鉄骨、広い敷地やバリアフリー重視なら木造が向いています。
土地の広さや形状、周辺環境に応じて最適な構造・商品を営業担当とよく相談しましょう。
自分の土地に合ったベストな選択をすることが、暮らしやすさ・満足度に直結します。
H2:他社とどう違う?積水ハウス・住友林業・ヘーベルハウスとの比較
ダイワハウスを検討する際、必ず比較対象となるのが「積水ハウス」「住友林業」「ヘーベルハウス」「パナソニックホームズ」など日本を代表する大手ハウスメーカーです。それぞれ価格や性能だけでなく、設計の自由度やアフターサービス、デザイン提案力、そして“現場対応”や“担当者の質”にも違いがあります。
ここではダイワハウスと他社の特徴を表で整理しながら、ポイントごとに違いを詳しく解説します。
価格・性能・設計自由度・保証・デザイン性を表で一覧
項目 | ダイワハウス | 積水ハウス | 住友林業 | ヘーベルハウス | パナソニックホームズ |
---|---|---|---|---|---|
坪単価目安 | 鉄骨120〜125万 木造148万 (Bウッド約120万〜) | 約150万 | 約120万〜 (グランド約148万〜) | 約130万〜 | 約120万〜 |
主な構造 | 鉄骨・木造 | 鉄骨・木造 | 木造 | 鉄骨ALC | 鉄骨プレハブ |
断熱仕様 | 付加断熱あり (鉄骨で付加断熱は業界唯一) | 各種グレード | ダブル断熱・ZEH基準 | 断熱等級は最新基準クリア | 断熱強化モデルあり |
耐震性 | 持続型耐震構造(DNEXT他) | 制震構造+高剛性 | ビッグフレーム構法 | 制震フレーム+ALC | 制震鉄骨 |
設計自由度 | かなり高い (22.7cm単位調整可) | 提案力・自由度ともに高い | 提案力トップクラス | 間取りはやや制約あり | 提案力高め |
天井高・開口幅 | 最大天井高3.16m・開口幅7m超 (木造9m・天井高3.5mも) | 高天井・大開口可 | 大開口・大空間得意 | 高天井はやや制約 | 大開口可 |
外壁 | サイディング(ヴェルサイクス) 30年保証 | ダインコンクリート | タイル・サイディング | ヘーベル板(ALC) | サイディング |
保証 | 30年+15年延長 (最長45年) | 最長60年点検・保証プログラム | 最長60年点検・保証プログラム | 60年点検サポート | 35年保証プログラム |
アフター・メンテ | メンテナンスやや良好 30年外壁保証 | 点検体制充実、コストやや高い | メンテナンス力高い | メンテナンス頻度多い | 標準的 |
デザイン提案力 | 社内マイスター制度ありだが平均的 | 提案力・洗練度ともに高い | 木質感とナチュラル系が強み | 重厚・無骨・都会的 | シンプルモダンが得意 |
災害対策・備蓄 | 蓄電池・貯水・防災アイテム等が豊富 | 防災設備あり | 一部対応あり | ALC耐火・耐震強み | 一部対応あり |
担当者の質 | 担当設計士による差が大きい | 営業・設計の質に幅あり | 設計士・営業とも幅がある | 営業寄りの提案が多い | 標準的 |
鉄骨なら積水ハウス・パナソニックホームズとの違い
ダイワハウスの鉄骨住宅(ジーボシグマ)は、耐震性や断熱仕様のグレード選択肢が幅広いのが特徴です。
鉄骨で“付加断熱”が選べるのはダイワハウスだけで、寒冷地や断熱にこだわりたい人には大きなメリット。
天井高や開口幅の設計自由度も非常に高く、都市部の狭小地にも柔軟に対応できます。
一方、積水ハウスやパナソニックホームズも高い耐震性や設計提案力があり、外壁や点検サポートの手厚さが評価されています。
「耐震・断熱+価格バランス」で選ぶならダイワハウス、洗練されたデザインや提案力重視なら積水ハウスも選択肢。パナソニックホームズはシンプル&堅実な設計が得意です。
木造なら住友林業・シャーウッドとの違い
ダイワハウスの木造住宅(ジーボグランウッド)は、最大9mの大開口や3.5mの天井高など、業界トップクラスの構造自由度が魅力です。
さらに、メーターモジュールで空間に余裕ができる点や、断熱仕様の細かなグレード分けも強み。
住友林業は木の質感やナチュラルなデザイン提案力で有名で、積水ハウスの木造ブランド・シャーウッドもデザイン力と信頼性の高さが光ります。
保証面では積水・住友林業が最長60年点検・保証プログラムと手厚い体制を誇りますが、ダイワハウスも30年+15年の延長保証(最長45年)や、設備保証10年と十分な水準です。
比較で気をつけるべきポイント

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ダイワハウスはどんな人におすすめ?
ダイワハウスは「大手ならではの安心感」や「高い性能」に注目されがちですが、実際には“どんな人に向いているのか”を具体的に把握しておくことが重要です。ここではダイワハウスが合う人・合わない人の特徴を踏まえ、選択の基準となるポイントを整理します。
ハウスメーカー選びで最重要なのは“予算と設計対応力”
ダイワハウスを選ぶ最大のポイントは、「十分な予算」と「設計を引き出す力」があるかどうかです。
価格だけを重視する人や、最低限の仕様で家を建てたい人には、ダイワハウスの真価は十分に発揮されません。
一方で、耐震性や断熱性能、メンテナンス保証など、住宅としての総合力・安心感を重視する人にとっては大手ならではの満足度が得られます。
設計の自由度も高い反面、担当設計士や営業の力量による“当たり外れ”もあるため、打ち合わせ段階で自分の要望をしっかり伝え、理想を具体化する力も必要です。
ダイワハウスがぴったり合う人の4つの条件
ダイワハウスで後悔しないのは、以下の条件に当てはまる人です。
- 災害対策・耐震・断熱といった“性能重視”の家を建てたい人
- 広い土地や十分な予算があり、設計の自由度を活かしたい人
- アフターサービス・保証の長さや安心感を重視する人
- 家づくりの過程に積極的に関わり、自分の理想を形にしたい人
逆に、
・「とにかくコストを抑えたい」
・「デザインや提案力を重視し、とことん個性的な家を求める」
・「設計士や担当者任せで家づくりを済ませたい」
こういった方は、他社やローコスト系メーカーのほうが合っている可能性も高いです。
ブランドではなく「目的」で選ぼう
ハウスメーカー選びは、ブランドイメージだけで決めてしまうと後悔しやすいものです。
大切なのは、「自分たちがどんな暮らしをしたいのか」「そのためにどんな住宅性能・設計力・サポートが必要なのか」を明確にすること。
ダイワハウスは総合力でバランスが良い反面、“施主の目的”がはっきりしていないと、持て余す部分も生まれます。
もし迷いがある場合は、積水ハウスや住友林業、パナソニックホームズなどの大手と必ず比較検討を行い、複数社の設計士や営業担当とじっくり話をしましょう。

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